センダイムシクイの特徴は?生態や分布、鳴き声は?

センダイムシクイはメボソムシクイ科メボソムシクイ属の野鳥です。漢字では「仙台虫喰」と書きますよ。

昔の人は「チィョ」という鳴き声を「千代」と表現しました。それを「センダイ」と呼んで、現代ではなじみのある「仙台」になったとされています。

この記事ではセンダイムシクイの特徴や生態、分布、鳴き声についてまとめました。

 

センダイムシクイの特徴は?

センダイムシクイ1出典:sokuup.net

大きさ

  • 12.5~13cm

外見の特徴

  • 白色の頭央線(個体差あり)
  • 白色の眉斑
  • 下が橙黄色になっている嘴
  • 淡い緑褐色の翼

センダイムシクイの全長は12.5~13㎝、翼開長は19cmほどです。スズメよりもひと回り小さく、メジロと同じくらいの大きさですよ。

「白色の頭央線」「白色の眉斑」「下が橙黄色になっている嘴」「淡い緑色の翼」が特徴的ですね。

オスメス同色で、上面が黄色みを帯びたオリーブ色で下面は白色をしています。くちばしのつけ根から後頭部にかけては、頭央線とよばれる淡い白色のラインが入っていますよ。ただ、個体差があるため、かすれていて判別できない個体もいます。
嘴は上と下で色が違い、上嘴は黒褐色ですが下嘴はオレンジ色をしています。「眉斑」は白色ですが、先がすこし黄色味を帯びていますね。「眉斑」の下にある「過眼線」は黒褐色ですよ。

 

センダイムシクイの生態は?

センダイムシクイ2出典:toriko221023.blog.fc2.com

生態

  • 姿を見せない
  • 動物食
  • 繁殖
  • 被托卵

姿を見せない

ウグイス同様に、人に姿を見せない鳥として知られています。

さえずる声は聞こえても姿を見つけることは難しく、見つけても活発に動き回っているので観察しにくいですよ。

 

動物食

センダイムシクイは動物食です。

葉の裏や枝についてる虫を食べますよ。特に「クモ」や「小さい虫」を好み、虫を探すときは枝伝いに移動します。

 

繁殖

繁殖期の5~6月になると、センダイムシクイは植物の根元や崖などの窪みに営巣します。

「枯草」「獣毛」「コケ」「ゼンマイの綿」などを使って、横に入り口のある球形の巣を作りますよ。

一腹卵数は4~6個で13~16日の抱卵を経てヒナはふ化します。ヒナはおよそ14日ほどで巣立っていきますよ。

 

被托卵

センダイムシクイはツツドリに「托卵」されて、仮親になることがあります。

「托卵」をされる鳥の中には他の卵を巣から出す親鳥もいますが、センダイムシクイは孵化したヒナを巣から追い出すことはしません。

巣の中のヒナが鳴きながら口を開けていると、「本能」でツツドリのヒナに餌を与えてしまうのです。

 

センダイムシクイの分布は?どこに生息している?

センダイムシクイ3出典:toritorihourouki.blog.fc2.com
センダイムシクイは、中国北東部、日本、ロシア南東部で夏季に繁殖し、冬季になると東南アジアへ南下し越冬します。

日本へは繁殖のために九州以北に飛来しますよ。繁殖地は平地や山地の「落葉広葉樹林」が多く、標高が高いところには移動しません。

4~5月の「春の渡り」8~9月の「秋の渡り」の時期には、公園や寺社の林で羽を休めているセンダイムシクイの姿を見ることもできますよ。

 

センダイムシクイの鳴き声は?

センダイムシクイ4出典:toriko221023.blog.fc2.com
センダイムシクイのさえずりは「チヨチヨビー」や「チヨチヨ」です。

ムシクイ類は外見が似ていますが、このさえずりはセンダイムシクイだけの特徴なので鳴き声で判断することもできますよ。

地鳴きは、高めの声で「ピィ」や「フィー」と鳴きます。

 

聞きなし

「聞きなし」とは、鳥の声を人間の言葉に当てはめることをいいます。

センダイムシクイの聞きなしは、「焼酎一杯グイー(しょうちゅういっぱいぐいー)」「鶴千代君(つるちよぎみ)」が知られていますよ。

 

もう一度、自然保護を深く考えてみよう!

センダイムシクイ5出典:blog.goo.ne.jp
近年、センダイムシクイの生息数は減少の一途をたどっています。

繁殖地の日本はもちろん、越冬地である東南アジアの自然が減りつつあることが一番の理由ですよ。木の上で餌を捕る習性があるセンダイムシクイにとっては、自然の減少が生息数の減少に直結してしまうのですね。

これ以上数を減らさないための努力が我々には求められていますよ。