クロジの特徴は?生態や分布、鳴き声は?

クロジはスズメ目ホオジロ科ホオジロ属の野鳥です。

クロジという名前はオスの体が黒っぽかったことに由来していますよ。昔はホオジロの仲間を「シトド」と呼んでいたため、「黒いシトド」が短くなって「クロシ」や「クロジ」になりました。

この記事ではクロジの特徴や生態、分布、鳴き声についてまとめています。ぜひ参考にしてくださいね。

 

クロジの特徴は?

クロジ1
出典:翔父の鳥撮影

大きさ

  • 17cm

外見の特徴

  • オスは体色が青灰色
  • メスは体色がオリーブ褐色
  • 背中にある黒い縦斑
  • 下嘴のピンク色が目立つ嘴

クロジは全長約17㎝、体重20~30gほどで、翼開長(翼を広げた大きさ)は26cm前後です。スズメよりもすこし大きいサイズですよ。

体色はオスとメスで違います。オスは全身が濃い青灰色をしており、背中と雨覆にははっきりとした黒い縦斑がありますよ。

メスは頭部が褐色で背中はオリーブ褐色をしています。オスと同じように背中には黒い縦斑がありますよ。頭側線と頬を囲む線が焦げ茶色になっているのも特徴的ですね。

 

クロジの生態は?

クロジ2
出典:鳥撮りとりこ

生態

  • 警戒心が強い
  • 食性
  • 縄張り争い
  • 繁殖

 

警戒心が強い

クロジは木の枝が茂った林や藪の中などの薄暗い場所を好みます。警戒心が強いので、カメラでの撮影や観察も簡単にはできませんよ。

ただ、幼鳥が地面で餌を探しているようであれば、近くに親鳥もいるかもしれませんね。

 

食性

クロジは繁殖期には樹上で「昆虫」や「クモ」を捕食しますが、繁殖期以外の時期は地上で「植物の種子」などを食べますよ。地上を跳ね回りながら餌をついばみます。

 

縄張り争い

5~6月の繁殖期になると、クロジはオス同士で縄張り争いをします。

クロジの縄張りは明確(同じ場所を縄張りにする傾向がある)ですが、縄張り争いの決着がつくまでは空中や地上で威嚇や争いが繰り返されます。

縄張り争いに決着がつくと、巣作りを始めますよ。

 

繁殖

クロジは、主に落葉広葉樹林と針広混交林の笹類が茂った林で繁殖します。笹やぶなどに落ちている笹の葉や蔦、小枝などを集めてカップ状の巣を作りますよ。

一夫一妻制で、1回の産卵で4~5個の卵を産みます。約11日間のオスとメスが交互に行う抱卵期間を経て卵は孵化し、ヒナは約11日で巣立っていきますよ。

 

クロジの分布は?どこに生息している?

クロジ3
出典:蝶鳥写楽
クロジは国内では身近な野鳥ですが、日本周辺の狭い地域のみに生息しているので世界的にも珍しい鳥とされていますよ。

北海道や本州の日本海側、カムチャッカ半島南部からサハリン、千島列島で繁殖し、冬季は関東地方から九州、南西諸島に移動します。

繁殖期は「落葉広葉樹林」や「亜高山帯の針葉樹林」、非繁殖期は雪のない地域にある山地の「森林の林床部」に生息していますよ。樹木が多ければ、公園や住宅地でもまれに見ることができます。

 

クロジの鳴き声は?

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出典:鳥撮りとりこ
ホオジロ科の鳥らしくハリのある美声の持ち主であるクロジは、「ピーピーピー」「ホイーチョチョチョピー」と鳴きます。

地鳴きは、高い声で「チッ」「ジッ」「ツッ」などと鳴きますよ。

 

環境保護について、もう一度考えてみてほしい!

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出典:鳥撮りとりこ
クロジは日本固有といっても過言ではないほど世界的な分布が狭い鳥なので、日本に来る外国人愛鳥家が見たがる鳥の一種でもあります。

しかし、クロジが好む環境が減少しているためにクロジの生息数は減少の一途をたどっていますよ。これ以上クロジが減らないように、我々は個人レベルで出来ることを少しずつ始めていく必要がありますね。