ムナグロの特徴は?生態や分布、鳴き声は?

ムナグロはチドリ目チドリ科ムナグロ属に分類される旅鳥です。

夏羽に見られる黒い胸が美しい大型のチドリ類ですよ。

この記事ではムナグロの特徴や生態、分布、鳴き声についてまとめました。  

 

ムナグロの特徴は?

ムナグロ6

大きさ

  • 24cm

外見の特徴

  • 長い翼
  • 黒い胸

ムナグロの大きさは全長24cm、翼開長(翼を広げた大きさ)は67cmほどです。バンより少し小さいサイズですよ。

オスとメスは同色で、夏羽は顔から胸にかけてと腹が黒く、それを縁取るように額から続く白い帯状の模様があります。 冬羽は体上面の黄色みが無くなり、顔から胸は褐色で体下面が汚白色になりますよ。 幼鳥は冬羽に似ていますが、体上面の黄色みが強いという特徴があります。

ちなみに、ムナグロという名前は夏羽に見られる胸の黒さに由来しており、「胸黒」という名前が付きました。

 

ダイゼンに似ている?

ムナグロは夏羽、冬羽ともダイゼンに似ていますが、以下のポイントに注目すると区別できますよ。

ダイゼンはムナグロと比べると「大きく、黄色みが無い」、「飛翔時の翼の線が白く明瞭」、「腰が白く、脇羽が黒い(ムナグロは灰色)」という違いがあります。  

 

ムナグロの生態は?

ムナグロ3

生態

  • 動物食
  • 繁殖
  • 渡り

 

動物食

ムナグロの食性は動物食です。

渡り途中や越冬期は数羽から数十羽の群になっていることが多く、水辺をゆっくり歩きながら「水生昆虫の幼虫」や「ミミズ」「トビムシ」「ゴカイ」「貝類」などの小動物を捕食します。「植物の種子」を食べることもありますよ。

立ち止まって餌を探し駆け寄って捕えますが、立ち止まったときにピョコリと頭を上下させる習性があることでも知られています。

 

繁殖

ムナグロは、日本では繁殖しない鳥です。

繁殖地はツンドラ地帯で、番(つがい)で縄張りを持ちますよ。

ツンドラの地上に掘った窪みに「コケ」や「草」を敷いて巣をつくり、4卵を産みます。オスとメスによる約27日の抱卵期間を経て孵化しますよ。

 

渡り

ムナグロは、アラスカ~ハワイまでのおよそ4800kmをノンストップで飛び続けることでも知られていますよ。

2009年ごろの調査ではオアフ島からアラスカまでを時速39マイル(62km)で3日かけて飛んだそうです。約24cmほどの体でありながら、2~3日飲まず食わずでひたすら翼を動かして飛び続けるというから凄いですね。

 

ムナグロの分布は?どこに生息している?

ムナグロ2

ムナグロはヤマル半島以東のシベリア北部一帯やアラスカの北部・カナダ北西地方などで繁殖し、冬季になるとアジア南部や太平洋の島々・南アメリカなどに渡ります。

日本へは旅鳥として春と秋の渡りの時期に全国に飛来しますよ。 干潟や砂浜・河原などでもよく見られ、越冬地では公園や庭の芝生などに多いですね。

 

ムナグロの鳴き声は?

ムナグロ4

ムナグロは、飛行時に「ピョピョー」「キビョー」などと短く鳴きます。 「チュチュイー」「チュチュイー」という細く清らかな声で鳴くこともありますよ。

 

ムナグロを日本で観察できるのは、およそ3週間!

ムナグロ1

春が訪れると水田などに姿を見せるムナグロは長距離飛行のための中継地として日本に立ち寄ります。

飛翔の姿も巧みでスピードが速く、地上に降りる時も安全を確認したうえで着陸しますよ。 およそ3週間しか日本では姿を見ることができませんが、旅の疲れを感じさせない姿をぜひ見てくださいね。