ぺちゃっとつぶれた顔が愛らしい犬種のパグ。愛嬌のある仕草が人気で、犬を飼っていない人にもよく知られています。今回は、パグの性格や特徴、パグを選ぶ際のポイントについてご紹介します。パグを飼いたい!と思っている人は、
パグの歴史は?

パグは紀元前400年頃の中国において、すでにペットとして飼育されていたとも言われるとても歴史の古い犬種です。その後、17世紀にオランダの東インド会社がヨーロッパにパグを伝えて以来、ヨーロッパ各地の王侯貴族、その後はアメリカに至るまで世界各地で人気となりました。1885年にアメリカンケンネルクラブに公認されています。
さら遡ると、パグの祖先はチベットの僧院で飼育されていたマスティフ系の大型犬と推定されています。チベタン・スパニエルやペキニーズとの交配を使って小型化したと言われています。
パグが日本に入ってきたのは20世紀、1900年代前半です。以降、愛玩犬として広く知られるようになりました。
名前の由来
パグの名前の由来は、ラテン語で「握り拳」を意味する「pugnus(パグナス)」から、または、中国語で「いびきをかいて眠る王様」を意味する「覇歌(パー・クー)」から、古い英語で「優しく愛されるもの」からきているなど諸説あります。
また、パグは各国で様々な名称で呼ばれています。オランダでは「モプスホンド」、ドイツでは「モプス」、イギリスでは「ダッチ・パグ」「チャイニーズ・パグ」などです。品種名がついた犬は一般的に原産国での名称を尊重して呼ばれていますが、パグは国ごとで付けられた名称で呼ばれています。
パグの性格は?

パグは額にある縦のシワと真ん丸とした大きな目が特徴的です。
明るくて陽気
パグの性格は明るくて陽気です。落ち着いた性格から比較的飼いやすい犬種と言われています。その分、寂しがりやではないので、留守番のできる犬といえます。
穏やかでのんびり
攻撃的な性格はなく、小さなお子さんのいる家庭でも一緒に生活できるため、室内犬向きの犬種ともいわれていますよ。攻撃性が少ないことで、赤ちゃんの良きパートナーにもなるでしょう。
頑固でプライドが高い
その愛くるしい見た目とは裏腹に、独立心旺盛で自分の意思を通そうとします。食べ物に対する執着心が強いこともあります。おやつや人間の食事をたくさん与えていると、普段与えているドッグフードなどを食べなくなる恐れがあります。
多少頑固でプライドの高い一面もありますが、幼犬期からのしつけで威厳をもって根気よく接してあげれば、聞き分けのよい理想的なパートナーに育てることができますよ。
友好的
パグは飼い主や家族だけでなく、知らない人や他の犬など、誰に対しても一緒に楽しく遊ぼうとする友好的な性格も持ち合わせています。
あまり吠えず、人懐っこい性格なので番犬には向いていないともいえます。
飼い主を喜ばせるのが好き
パグはその頑固な性格からきついしつけをしてしまうと拗ねてしまい、逆にしつけをしづらい状態になってしまうことも。一方で、パグは飼い主を喜ばせることがとても好きな愛情深い性格の持ち主です。
しつけをした後に、パグをほめてあげる時はすこし大げさに喜んであげてみることをおすすめします。さっきまで拗ねていたパグが喜んで愛嬌を振りまく姿が見られるかもしれませんよ。
パグの特徴は?

パグの体高
- 25~28cm
パグの体重
- 6.5~8kg
被毛カラー
- フォーン、ブラック、シルバー、アプリコット
パグの体高は25~28cmで、体重は6.5~8kgです。愛嬌のあるぺちゃんこ顔が特徴的で、多彩な表情で飼い主を癒してくれますよ。
垂れた耳、しわが寄った額、鼻先が短い顔立ちがパグの特徴です。耳は前に垂れたボタン耳と短く巻いたローズ耳があります。
呼吸が浅く、鼻息が荒いのもの可愛らしさのポイントですね。
鼻先が短いのでいびきをかきやすいです。ただ、いびきが激しいと苦しい場合があるので注意してくださいね。また、パグは他の犬種と比べて、睡眠時間が長い傾向にあります。あまりに長い間寝ていると病気の可能性もありますので、こちらも注意してください。
パグの毛色は?
パグの被毛カラーは「フォーン」「ブラック」「シルバー」「アプリコット」の4色がJKC(ジャパンケネルクラブ)で認められています。日本での人気カラーは「フォーン」と「ブラック」です。
ブラック以外の個体では、マズルやマスク、耳、頬、前頭部などに黒が入る個体が多いです。後頭部から尾にかけて黒い線があり、「トーレス」と呼ばれています。
他に「ホワイト」もありますが、JKCではスタンダードとしてまだ認められていません。被毛カラーは違っても、基本的な性格に違いはありませんよ。
パグの飼い方は?
パグの被毛は短く滑らかなので、比較的手入れは簡単です。ただ抜け毛はあります。暑さ対策や皮膚病予防のためにも定期的にブラッシングをするようにしましょう。
運動は、朝夕1日2回、20~30分程度の散歩が目安です。
体臭は少ない犬種ですが、運動後には適温に蒸したタオルなどで体を拭いてあげましょう。皮膚を清潔に保つことがポイントです。
パグの飼い方の注意点は?

パグは、暑さ寒さに弱いので、室内の温度管理に注意してあげてくださいね。室温は26~28度が適温といわれています。
体の面では、垂れ耳と、特徴的な顔のしわに汚れがたまりやすく、皮膚病になりやすいといわれています。また、目が大きいため、眼球表面に傷が付きやすく、目やにも出やすいです。
食欲旺盛で肥満になりやすいので、食事の面にも注意が必要です。
子犬期
パグは遺伝性疾患が多い犬種です。子犬を探すときには信頼のおけるブリーダーを探すところから始めましょう。両親、兄弟がかかったことのある病気を知ることが大切です。
ワクチンの接種も子犬期のイベントです。接種後10日ほどは他の犬との接触を避けるために室内で過ごすようにしましょう。
パグは目の露出が大きい犬種です。眼球が傷つかないように危険物がないか注意することも必要です。
成犬期
成犬期に気をつけることは繁殖です。パグは頭が大きい犬種ですので、帝王切開になるケースが多いです。繁殖を考えていないのであれば、若くて体力があるうちに去勢手術を済ませておきましょう。
パグは麻酔が聞きにくい犬種でもあります。高齢になればなるほど、手術のリスクが高まるの注意しましょう。
高齢期
高齢期に注意すべきことは体重管理です。高齢になるにつれて運動量が落ちますので体重が増えやすくなります。与えるドッグフードの量は気にかけるようにしましょう。
また加齢によってドライアイになるリスクも高まります。気にかけてあげましょう。
パグのしつけ方は?

パグの性格を考慮したしつけ方を知っておくことが大切です。具体的には、善悪のけじめをはっきりして、すぐ褒める、叱ることを意識してください。
例えば、トイレを正しい場所でしたら、すぐに褒めてあげます。もし間違った場所でしてしまっても、しっかり意味を理解するタイミングで叱るようにしましょう。
また、褒めてあげられるような状況を作って導くことも大切です。もし、噛みちぎることが気になるのであれば、なるべく部屋から不要なものを取り除いてあげましょう。
パグは吠える?
パグは、「嫉妬」「やきもち」で吠える傾向があります。吠えたところを叱るのではなく、なるべくスキンシップをとって吠えにくい状況を作ってあげましょう。
パグのお手入れは?

パグは短毛の犬種です。被毛のお手入れについてはトリミングにつれて行く必要はありません。ただ、日々のスキンシップのためにも毎日ご自宅でブラッシングしてあげましょう。
マッサージをするように優しくブラッシングすることが、ポイントです。毎日スキンシップを行うことで、パグの体の変化についても敏感に察知することができますよ。
シャンプーや爪切りもブラッシングと同様にスキンシップの手段になります。定期的にご自宅で行うことをおすすめします。
ニオイ対策
パグの顔にはシワがあります。シワの部分は空気に触れにくいので、蒸して細菌が繁殖しやすいです。シワのケア、シャンプー、耳掃除、歯磨きを定期的に行うようにしましょう。
パグのスキンケアに化粧水を使うこともおすすめです。「AVANCE」などのペット用化粧水もありますので、チェックしてみてくださいね。
パグの寿命は?

パグの寿命
- 12~15年
寿命はおよそ12~15年といわれており、雄雌の差はありません。パグは病原菌に弱い体質なので、感染症などに特に気をつけたい犬種です。
免疫力をあげるためにも適度な運動とバランスの良い食事を心がけてあげてくださいね。
「壊死性髄膜脳炎」に特に注意が必要で、別名「パグ脳炎」ともよばれています。突然神経症状が現れるのが特徴です。遺伝性疾患ではないかといわれていますが原因は不明です。
7ヶ月~7歳に発症するケースが多く、数日で死に至ることもあります。
発症する可能性は非常に低いですが、親兄弟含めて、パグ脳炎の遺伝子を持っていないか確認してみてください。
パグの気をつけたい病気は?
壊死性髄膜脳炎
パグに起こりやすい病気として「壊死性髄膜脳炎」があります。「パグ脳炎」とも呼ばれ、突然痙攣を起こして、倒れます。パグ以外の犬種でも発症することもありますが、パグの場合、重症化しやすく、後遺症も残るケースが多いです。
症状としては、「てんかん」と似ていますが、ふらつき、旋回、傾斜などが出るケースもあります。パグ脳炎は短い期間で進行してしまうケースが多く、発症して、数日から数週間で亡くなってしまいます。
原因は解明されていないので、ステロイドや抗けいれん剤を使用して対処療法的に行うことになります。
水頭症
水頭症は子犬時期から発症するパグに多い病気のひとつです。症状は、おとなしい、ぼーっとしているなどがあります。パグはもともと穏やかな性格ですので、気づきにくいので注意が必要です。
症状が進行すると、歩き方に違和感が出たり、急に鳴き出す、怒りっぽくなるなどの神経症状が出てきます。
予防方法はありませんが、疑わしい症状が出たらすぐに病院に行くようにしましょう。
気管虚脱
気管虚脱は、気管が潰れてしまい空気が通りにくくなる病気です。呼吸音が大きくなり、違和感を感じたら気管虚脱の疑いがあります。症状が出たら、すぐに病院につれて行くようにしてください。
また肥満の場合、呼吸に負荷がかかりやすくなるので体重管理に気を配るようにしましょう。
目の病気
パグは目の病気も気をつける必要があります。例えば、眼圧が上がって目が充血したり角膜にむくみが出てしまう「緑内障」があります。
「緑内障」は痛みが出ますので、パグがやたらと顔面を気にし出した時、まぶたがけいれんした時、涙を流した時、頭を撫でた時に痛がっている時には注意が必要です。早期発見が重要な病気ですので、上記の症状には注意を払うようにしましょう。
「緑内障」は遺伝性の病気でもありますので、飼う時にブリーダーに確認をしてみることも大切です。
パグにおすすめのドッグフードは?

パグにおすすめのドッグフードは「モグワンドッグフード」です。
粒が小さいので、飲み込む力が弱い子犬やシニア犬にも食べさせてあげることができます。
グレインフリーで人工添加物を使っていないので、栄養バランスがとても優れていますよ。
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パグの子犬の値段相場は?
パグの子犬の値段相場
- 20〜25万円
パグの値段の違い
パグには、値段が低いものから高いものまであります。値段の違いは、「見た目の可愛さ」「オスかメスか」によって決まります。
オスよりもメスの方が、「子犬を産めること」「メスの方が穏やかで飼いやすい」という点で、値段が高く設定されていることが多くあります。
パグの子犬の選び方は?

健康なパグの3条件
- エサをよく食べる
- 活発に動く
- 清潔である
パグに限らず、ペットには健康な犬を迎えたいですよね。健康なパグの見極めるためには「エサをよく食べる」「活発に動く」「清潔である」の3点に注目してみてください。
1. エサをよく食べる
エサをたくさん食べるのは健康な証拠です。ペットショップでエサを食べている瞬間をみられなかった場合は、再度見学にいくのもおすすめです。食欲があり、良くエサを食べるパグは健康な個体といえます。
2. 活発に動く
実際に抱っこさせて確かめることがおすすめです。活発さは見ているだけでもある程度確認できますが、触らせてもらえれば「清潔さ」も一緒に確認できますね。
3. 清潔である
主に目や鼻の汚れがないかを確認して、口の中をみます。口は臭いがきつくなく、噛み付かずに口を開けてくれるパグは、十分清潔といえます。
その他にも、外見も子犬の選び方のポイントとされています。体型がガッチリしており、脚がO脚、X脚になっておらずまっすぐかどうか、また、しっぽは根元が太くお尻の上にしっかりついているのが健康とされています。
ブリーダーから譲り受ける場合も同じポイントをチェックして健康なパグを見極めてみてくださいね。
時々甘噛みとはいえない強さで噛み付く子犬もいますが、パグの噛み癖はなかなか治らないので気をつけてください。ワクチンの接種が済んでいるかも確認してくださいね。
パグのブリーダーはどこにいる?

パグのブリーダーを選ぶポイントは「豊富な実績があるかどうか」です。
日本最大級のブリーダーサイト「ブリーダーワン」でも探すことができますし、東京、大阪などでも有名なブリーダーを探すことができます。
パグのブリーダーさんをお探しの方へ
日本最大級のブリーダーサイト「ブリーダーワン」には、日本全国のパグのブリーダーさんの情報が詳しくまとまっています。子犬のパグの飼い主さんを募集するだけでなく、各ブリーダーさんの思いや引き取る飼い主さんへのメッセージを掲載しているため、飼い主さんからも安心して引き取れると好評のサイトです。
紹介頭数は日々増減します。パグは特に人気の犬種なため、ブリーダーワンには日々多くの飼い主さんが訪れていますよ。現在パグの飼育を検討されている方はぜひ一度サイトを確認してみてくださいね。
パグの里親は募集している?
無責任な飼い主による飼育放棄だけでなく、脱走や保健所に収容されていた子など様々な理由で多くのパグが里親を募集しています。
里親募集の情報はインターネットなどで提供されているため、インターネットを使用すれば日本全国で里親を募集している犬を見つけることが出来ますよ。里親募集のサイトやレスキュー隊などのサイトを見てみてくださいね。
パグのかわいい画像まとめ!

色々な表情のパグ

笑顔も見せてくれます。
パグのミックス犬は?
チワパグ
チワパグは世界最小犬種といわれるチワワと、鼻ぺちゃで人間味ある顔立ちのパグから生まれたミックス犬です。チワワとパグの特徴をしっかりと受け継いでいる表情が人気の犬種です。
パグズー
パグズーはパグとシーズーを交配させて誕生したミックス犬です。シーズーとパグの特徴をうまく持ちあわせています。
パグズーは活発でいて穏やかな一面があります。愛玩犬として人気の高いパグとシーズーのミックス犬なので、飼いやすい犬種ですよ。
ポメパグ
ポメパグはポメラニアンとパグを交配させて誕生したミックス犬です。遊び好きで飼い主に愛情深く、マイペースな性格をしています
パグの性格を強く引き継いでいるといえます。争いを好まず誰に対しても温厚に接してくれます。
クシャッとした顔が魅力のパグ

子犬であるほどしつけやすいのは事実ですが、極端に早い時期に親から離すのはよくありません。しつけ上、幼犬期には親犬の近くで育ったほうが良いとされるためです。
生後2ヶ月は経過している子犬を選ぶようにしてあげてくださいね。どこか人間味のある顔立ちをしているパグは、見ていて癒やされますよ。
飼いやすい小型犬をもっと知りたい方はこちらの記事をご覧ください。