ダイゼンの特徴は?生態や分布、鳴き声は?

ダイゼンはチドリ科ムナグロ属の野鳥です。名前は平安時代の宮中の料理人「大膳職(ダイゼンシキ)」からきています。ダイゼンは美味しかったため、宮中での食事によく使われる食材だったと言われています。

今回の記事ではダイゼンの特徴や生態、分布、鳴き声についてまとめました。

 

ダイゼンの特徴は?

ダイゼン

大きさ

  • 29cm

外見の特徴

  • 夏羽は腹部が黒色
  • 冬羽は腹部が白色
  • 太く長いくちばし

ダイゼンの全長はおよそ29㎝です。ハトよりも少し小さいですね。翼を広げると約77㎝になります。よく似ているといわれるムナグロは24cmほどの大きさですよ。

ダイゼンはオスメスともに夏と冬で体の色が大きく変わります。夏羽は、顔面から腹部にかけて黒色です。額から首の後ろ側にかけては白色になるので、コントラストがはっきりしていますよ。上面は黒と白のまだら模様になります。

冬羽になると顔面から腹部が白色に、頭部から上面が褐色を帯びた灰色に変わります。上面は白色と褐色のまだら模様です。下面は白色をしています。

くちばし、足としっぽは季節によって変化することはなく、常に黒色をしていますよ。太いくちばしが特徴的ですね。

幼鳥は下面が白色で、下面以外は褐色を帯びた灰色ですよ。上面には白色のまだらが不規則にあります。

 

ダイゼンの生態は?

ダイゼン

生態

  • 換羽
  • 雑食
  • フライトディスプレイ

換羽

ダイゼンの「換羽」は、夏羽と冬羽の色の違いがわかりますね。夏羽は「繁殖羽」とも呼ばれます。オスメスともに、顔面から腹部にかけて黒色になります。夏羽といっても、必ずしも夏に抜け替わるわけではありませんよ。繁殖時期によって異なります。

繁殖が終わる夏から秋にかけて、「非繁殖羽」とも呼ばれる冬羽に「換羽」しますよ。冬を迎えるので、保護色も兼ねて地味な色になりますよ。

 

雑食

ダイゼンは雑食ですが、ゴカイを好んで食べますよ。他にはカニやエビ、木の実を食べます。「急襲採食」というフェイントを使った採食方法が得意ですよ。気づかないふりをして獲物のそばを通り過ぎ、油断させて襲い掛かりますよ。

 

フライトディスプレイ

求愛行動の際は、オスがメスの上をさえずりながら飛び回る、「フライトディスプレイ」と呼ばれる行動をとります。「グライディング」という地上にいるメスに向かって急降下することもありますよ。

 

ダイゼンの分布は?どこに生息している?

ダイゼン

ダイゼンは越冬のために日本に飛来するため、「冬鳥」として知られています。関東以南の「海岸」「河口」「干潟」で生息していますよ。非繁殖期にやってくるので、日本では繁殖しません。単独行動しますが、群れで越冬することもありますよ。

夏になると繁殖のために北上します。カナダ北部やアラスカ北部、ロシア北部などが繁殖地になりますよ。

日本へは渡りの途中で「旅鳥」として立ち寄ることもありますよ。

 

ダイゼンの鳴き声は?

ダイゼンの地鳴きは「ピウィー」「ピーユー」「ピューイー」です。口笛のような澄んだ声で、尻上がりなのが特徴的ですよ。

 

ムナグロとの違いは?

ダイゼン

ダイゼンはムナグロと似ていることで知られていますね。2羽が並んでいると、大きさですぐに区別できますよ。その他のわかりやすい違いは、ダイゼンには後趾があることと、ムナグロは頭部から上面にかけて、黄色が混じっていることが挙げられます。

これらの違いを意識して、バードウォッチングに出かけることをおすすめしますよ。