エナガの特徴は?生態や分布、鳴き声は?

エナガはエナガ科エナガ属に分類される小さな野鳥です。日本の広い地域で一年中観察することができますよ。しっぽが長く、「ひしゃく」の柄に例えられて名前がつきました。江戸時代には「エナガヒシャク(柄長柄杓)」「エビシャク(柄柄杓)」「オナガヒシャク(尾長柄杓)」とも呼ばれていましたよ。

今回の記事では、エナガの特徴や生態、分布、鳴き声についてまとめました。

 

エナガの特徴は?

エナガ

大きさ

  • 14cm

外見の特徴

  • 長い尾羽
  • 白色の前面
  • 丸っこい体
  • 黒く小さなくちばし

エナガは大きさ14㎝ほどの小さな鳥です。尾羽を含めなければ、スズメよりも少し小さいですね。全長が14㎝だと、しっぽの長さは7~8㎝と半分を占めます。

オスメスともに正面から見ると首が短く、綿のように白くて丸い姿が特徴です。くちばしは黒くて小さいですね。目の上にある眉斑は背中まで伸びていますよ。

スズメの体重が約24gに対して、エナガは8gほどです。日本で一番体重の軽い鳥はキクイタダキで5gほどですよ。エナガは体重の軽い鳥としても知られています。

 

エナガの生態は?

エナガ

生態

  • ねぐらでの集団生活
  • 春先の繁殖期
  • ヘルパー

ねぐらでの集団生活

繁殖期以外は共同のねぐらを作り、みんなで集まって眠る習性がありますよ。ねぐらには平地や山地の林がよく選ばれます。木がたくさんあれば、公園や街路樹もねぐらにしますよ。

 

春先の繁殖期

エナガは他の野鳥よりも早く繁殖期に入ります。2月になるとつがいでの生活を始めますよ。まだ寒いため、巣の材料にはコケやクモの糸が使われ、巣の内部は羽毛で覆われます。

巣全体がやわらかくクッションのようになりますよ。巧みに巣をつくる姿から「タクミドリ(巧婦鳥)」とも呼ばれています。

 

ヘルパー

エナガには、親鳥以外の鳥がヒナに餌を運んでくる「ヘルパー」という生態がみられます。エナガのヒナは生存率が低く、ヒナが死んでしまう親鳥もいます。そうした親鳥が、仲間のヒナも育てようとするのです。

 

エナガの分布は?どこに生息している?

エナガ

北海道から九州にかけて、広く生息しています。平地や山地の林に住んでいますよ。

エナガは「留鳥」ですが、群れによっては国内を移動する「漂鳥」にもなります。標高の高い山林にいる群れは、冬になると越冬のために標高の低い山林や、里山に降りてきますよ。夏は繁殖のために、標高の高い山林に戻ります。

日本のほかには、ユーラシア大陸の中緯度地域を中心に分布していますよ。

 

エナガの鳴き声は?

エナガの地鳴きは「ジュリリ」「チュリリ」と濁った声を出します。さえずりは高い声で「チー」と鳴きます。

 

観察しやすい鳥

エナガ

エナガは体長の半分を占める長いしっぽが特徴的で、似ている鳥も少ないです。また、九州以北の林に留鳥として生息しているので、見つけやすい鳥ですよ。

集団で生活するので、体を寄せ合って木の枝に止まっています。この姿がかわいいと、写真に撮られることも多いですね。ぜひ観察に出かけることをおすすめしますよ。