鳥のウソの特徴は?生態や分布、鳴き声は?

春の訪れを告げる鳥でもあるウソは、スズメ目アトリ科ウソ属の漂鳥・冬鳥です。

ウソという名前は口笛の古語から来ており、鳴き声を口笛で真似できる事から付けたれたと言われていますよ。

この記事ではウソの特徴、生態や分布、鳴き声についてまとめました。

 

鳥のウソの特徴は?

ウソ2

大きさ

  • 16cm

外見の特徴

  • ずんぐりむっくりした体型
  • 大きな頭
  • 顎から後頭部にかけての黒い帽子模様
  • 太くて短い黒い嘴

ウソは全長16cm前後、翼を広げた大きさ(翼開長)は26cmほどです。スズメよりやや大きいサイズですよ。

「ずんぐりむっくりした体型」「大きな頭」「太くて短い嘴」が特徴的で、嘴は堅い種子をすり潰して食べるのに適した形になっていますよ。

体色はオスとメスで違いがあり、オスは体色が灰色、翼と尾羽が黒くなっています。喉から頬にかけてが橙赤色になっていますね。メスは後頸が灰色で、頬から体下面が褐色になっています。腰から下尾筒は白色になっていますよ。

 

鳥のウソの生態は?

ウソ3

生態

  • 食性
  • 繁殖
  • 一夫一妻

食性

ウソは、木の芽や実、昆虫、果実などを食べます。

春先など食べ物が不足している場合は、平地に降りてきてウメ・モモ・アンズなどの果樹の蕾を食べますよ。

膨らみかけた蕾を食べられてしまうので、果樹農家には嫌われている鳥でもありますね。一部地域では害鳥として駆除されていますよ。

 

繁殖

ウソは、本州中部以北の亜高山帯の針葉樹林で繁殖します。

5~7月の繁殖期になると針葉樹の枝の上に枯れ枝などを使って椀形の巣を作ります。

一腹卵数は4~6個で、約12~14日のメスのみによる抱卵を経て孵化します。ヒナは12~18日で巣立っていきますが、孵化後6日目ごろまではメスが抱雛しますよ。

ヒナへの給餌はオスとメスで行い、主に昆虫を与えます。

 

一夫一妻

ウソは一夫一妻で、いったん形成されたつがいはその繁殖期を通して維持します。

各つがいは単独で繁殖しますが縄張りが正確にあるわけではないので、オスは別のオスが自分の巣の近くにいても基本的に無視する事が多いですよ。

 

鷽替え神事

ウソ6
太宰府天満宮や亀戸天神には「鷽替え」という神事があります。

「鷽替え」とは、ウソと嘘をかけて木彫りの鳥に一年の嘘を託して悪事を善事に切り替えようとする行事のことをいいますよ。

祭日の夜に境内で木彫りを参拝者同士が交換し合います。参拝者にまぎれた神官が持っている金ウソあるいは当り礼と替え得た人はその年の幸運を得る、という開運を願っての富くじ的要素も含まれています。

 

鳥のウソの分布は?どこに生息している?

ウソ4
ウソは、ユーラシア大陸の亜寒帯に広く分布しています。

日本では漂鳥・冬鳥として全国各地の平地から高山帯、針葉樹林、落葉広葉樹林、針広混交林、草地などに生息します。

繁殖期に姿を見かることはほとんどありませんが、餌が少なくなる冬になると低地に降りてきます。早春にはウメやモモ、大好物のソメイヨシノなどの花芽を食べにくるため、市街地や公園でも見つけることができますよ。

 

鳥のウソの鳴き声は?

ウソ6
ウソは「フィヨフィヨ フィーフィー」や「ヒーヒーホー」「ヒヨヒヨ」「ヒッホホ」などと囀ります。

地鳴きは「ヒー」「フィッ」「フィー」などがありますよ。

ウソは「琴弾鳥(ことひきどり)」と呼ばれることもありますが、これは両脚を交互に上げ下げしながら鳴く様子が琴を弾いているように見えることに由来しています。

 

口笛のような声とコロッとした体型が可愛らしいウソ

ウソ1
澄んだ鳴き声が特徴的なウソは、警戒心も低く動きがゆっくりなので一度見つけると落ち着いて観察できますよ。

間近で観察することも可能ですが、鳥をびっくりさせないように注意しながらバードウォッチングを楽しんでくださいね。