鳥のバンの特徴は?生態や分布、鳴き声は?

バンは、ツル目クイナ科に分類される鳥です。世界中に分布を広げており、日本でも全国的に分布しているので容易に観察することができますよ。

この記事ではバンの特徴や生態、分布、鳴き声についてまとめました。

 

鳥のバンの特徴は?

バン3

大きさ

  • 35cm

外見の特徴

  • 真っ黒の体色
  • 真っ赤な額板
  • 胴体の横にある白い斑模様
  • 指の太い長い足

バンの大きさは約35㎝、翼を開いた大きさは52㎝ほどです。大きさは鳩と同じくらいなので、あまり大きい鳥ではありませんよ。

体は黒い羽毛に覆われていますが、背中の羽毛は少し緑色をしています。額には嘴(くちばし)が延長したような額板があり、繁殖期になると額板と嘴の根元が赤くなるという特徴もあります。

指の長い太い足は泥沼の中でもすいすいと歩き回る事を可能にしていますが、水かきがないので泳ぐ事は苦手としていますよ。

 

鳥のバンの生態は?

バン4

生態

  • 公園の池などでも観察できる
  • 雑食
  • 繁殖

 

公園の池などでも観察できる

バンは主に「湖沼」「川」「水田」「湿地」などに生息しますが、「公園の池」などでも長い肢を高く上げながら水際や浮いた水草の上を歩き回っている姿を観察する事ができますよ。

 

雑食

食性は雑食性で、「昆虫」「甲殻類」「植物の種」など様々なものを食べますよ。

 

繁殖

バンは生息地の水辺の近くに巣を作ります。繁殖期はひと夏に2回ある事もあり、2度目の繁殖では1度目に生まれた若鳥が両親を助ける場合もありますよ。

バンのヒナは生まれて直ぐでも歩く事ができるので、巣立ちのスピードが速いという特徴もあります。

 

鳥のバンの分布は?どこに生息している?

バン2
バンは、オセアニアを除く全ての熱帯地域から温帯地域にかけて生息しています。中央アジアや沿海州、アメリカ東部などで繁殖したものは冬には暖かい場所へ移動しますよ。

日本においては東北地方よりも北の地域では夏鳥ですが、関東以南では留鳥として冬残る個体も多いですよ。

 

鳥のバンの鳴き声は?

バンは昼間に泳ぎながら「クルルックルルッ」とか「クェッ」と大きな声で鳴きますよ。

名前は、鳴き声が大きくよく聞こえることから水田を害獣から守る「田の番をする鳥」としてバンと名付けられました。

 

バンは都会でも観察できる!

バン1
バンは基本的に臆病で用心深い性格をしているので、常に周りを窺って生活をしているといわれます。

用心深い性格ではあるものの人に慣れやすいという一面もあるので、人に慣れている個体は住宅街などでも日常的に観察することができますよ。