イスカの特徴は?生態や分布、鳴き声は?

イスカは、スズメ目アトリ科に分類される鳥類の一種です。日本では冬に渡ってくる渡り鳥としても知られていますね。

ヨーロッパではイエス・キリストが十字架に磔になった際にそのくぎを引き抜こうとしたためにイスカの独特の嘴になったという伝承もありますよ。

この記事ではイスカの特徴、生態や分布、鳴き声についてまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。

 

イスカの特徴は?

イスカ1

大きさ

  • 17~18.5cm

外見の特徴

  • 先端が上下で交差する太い嘴
  • 凹尾をした尾羽

イスカは、全長17~18.5cmで体重30~50g、翼開長(翼を広げた大きさ)は28cmほどです。スズメよりもやや大きいサイズですよ。

「大きく交差している嘴」と「凹尾になっている尾羽」が特徴的で、特殊な形をしている嘴はマツ類の球果から種子を取り出しやすいように進化したものですよ。

生まれたてのヒナのくちばしは真っ直ぐですが、 少し食べられるようになってからだんだんと曲がり始めます。

オスは全体的に濃い赤色の体色をしており、頬には褐色味がありますよ。目の先と目の周囲、翼と尾羽が黒くなっています。下腹が白くなっている個体もいますよ。

メスは暗緑色の体色をしていますが、部分的にひっそりと黄緑色が入っています。お腹は黄色がかった白色で、羽は黒灰色をしています。

 

イスカのはしの食い違い

「イスカのはしの食い違い」ということわざがあります。

これは、イスカのクチバシが食い違っているところから、物事が食い違って思うようにならないことの例えとして使われていますよ。

 

イスカの生態は?

イスカ2

生態

  • 群れで生活
  • 食性
  • 渡り
  • 1年間繁殖できる

 

群れで生活

イスカは、繁殖期以外では数羽~10数羽の群れを作り生活しています。その群れの中にはナキイスカが混じっている事もありますよ。

主に針葉樹林内に生息し樹上で生活していますが、水を飲む時などは地上に降りてきます。

 

 食性

イスカは、アカマツ、クロマツなどの針葉樹やハンノキ類の実を主食にしています。

小さな昆虫も食べますが、ヒナを育てる時はマツ類の実を与えていますよ。

 

渡り

イスカは冬鳥として日本に渡来しますが、「渡り」 は年によって不規則なので、きまりきった「渡り」はしないとされていますよ。

渡りの場所や食料事情で移動しているだけかもしれませんね。

 

1年間繁殖できる

殆どの野鳥は繁殖期が決まっていますが、イスカは年間を通して繁殖する事ができます。

これは、冬場でも餌(針葉樹の実)が豊富にあるからだといわれていますよ。常に餌を入手できる為に季節に関係なく繁殖をする事ができるのですね。

イスカはマツ類の樹上で営巣して一度に3~4個卵を産みます。14日前後のメスによる抱卵を経て、ヒナは23日前後で巣立っていきますよ。

 

イスカの分布は?どこに生息している?

イスカ3
イスカは、ヨーロッパ、アジア、北アメリカの針葉樹林帯に広く分布しています。

日本には主に冬に渡来しますが、年によっては渡来数の変動があり少数ですが北海道や本州の山地で繁殖する個体もいますよ。

 

イスカの鳴き声は?

イスカ
イスカは、「ピイ、ピイ、、、」と囀るようにきれいな声で鳴きます。

飛び立つときや飛行中に「ピャピャ、、、」と地鳴きをよく発することでも知られていますよ。

 

観察するなら、晴れた日の早朝から10時ごろがおすすめ!

イスカ4
イスカは針葉樹林内に生息しているので、日本では冬場に観察することができます。ただ、主食である松ぼっくりのまつかさは晴れた日でないと開きませんし、お腹が膨れると小さな群れになって休息してしまいます。

観察するのであれば、晴れた日の早朝から10時頃までがおすすめですよ。