ウグイスの特徴まとめ!生態や分布、あの有名な鳴き声の意味って?

「ホーホケキョ!」という鳴き声が有名なウグイスは知らない人がいないほど、日本では有名な鳥ですね。ウグイスは別名「春告鳥(ハルツゲドリ)」とも呼ばれ、春先から盛夏に鳴き声をよく耳にすることができます。

朝起きてウグイスの声が聴こえると、気持ち穏やかに起床でき清々しく健やかな気分で1日を迎えられそうな気分になりますよね。

この記事ではウグイスの特徴や生態、分布、鳴き声についてまとめています。

日本各地でみられるウグイスの特徴は?

ウグイスの画像

大きさ

  • オス:16cm
  • メス:14cm

外見の特徴

  • 愛嬌のあるサイズ感
  • 雄雌同色で控えめ

ウグイスの大きさはオスが16cm、メスが14cmほどです。スズメの大きさと同じくらい小柄でとても可愛らしい印象を受けます。翼を広げても18~21cmほどです。

羽毛はオスメス同色で、オリーブ褐色の背中に白い腹が特徴的で、あまり主張しない控えめな色合いです。

「ホーホケキョ」と特徴的な鳴き声のため、日本人に最も親しまれている鳥といえるでしょう。

何を食べて生活しているの?ウグイスの生態

ウグイス

生態

  • 雑食性
  • 子育てはメス

雑食性

ウグイスは雑食で、夏場は小さな昆虫や幼虫、クモなどを捕食し、冬場には植物の種子や木の実を食べます。

子育てはメス

初夏に繁殖期を迎えます。子育ては主にメスが行い、オスは縄張りを作って見張り番をします。横穴式の壺形の巣が一般的で、メスは1度に4~6個の卵を産みます。

亜種の「ハシナガウグイス」という種類は、卵の数は半分ですがオスも子育てに参加し、ヒナへの給餌を行います。

ウグイスの分布は?どこに生息している?

ウグイスの画像
ウグイスは留鳥で主に東アジアに生息します。日本やサハリン、東部・中部中国で繁殖し、南部・東南部中国、台湾、東南アジアで冬を越します。

笹の多い林下や藪を好みますが、環境適応能力に優れているので生息地は平地から高山帯のハイマツ帯にまでさまざまです。

日本ではほぼ全国に生息していますが、警戒心がとても強いためなかなか姿を見ることができません。

「ホーホケキョ」はどんなときに出す?ウグイスの鳴き声

ウグイス

ウグイスといえば「ホーホケキョ!」という鳴き声が最も有名ですよね。この鳴き声はヒナのために餌を運ぶメスに対してオスが発する鳴き声です。「縄張りに異常ないよ!僕らの巣は安全だよ」と伝えているのです。1日1000回以上鳴くこともありますよ。

繁殖期にしか出さない鳴き声ですが、日本での繁殖期は春から夏にかけてなので、5.6月の風物詩となっています。

オスは他にも「ピピョピョピョピョ」という鳴き声も発し「谷渡り」と呼ばれています。仲間に警戒を知らせるための鳴き声ですよ。オスメス問わず、普段のコミュニケーションは単音で「チッチッチッ」という地鳴きで行います。

古くから日本の文化に根付いているウグイス

ウグイス

ウグイスは日本で古くから親しまれており、現在市区町村によってはシンボルとしてウグイスを採用している自治体も多くあります。

また、ウグイスの糞は江戸時代の化粧落としとして用いられ、現在でもエステ業界ではゲイシャ・フェイシャルとして世界的に知られるようになってきました。

美しい歌声を聴かせてくれるウグイスの存在は、日本における平和の象徴といっても過言ではないかもしれませんね。