カワセミの特徴は?生態や分布、鳴き声は?

カワセミはブッポウソウ目カワセミ科カワセミ属に分類される鳥です。

漢字で「翡翠」と書くように、ヒスイのような美しい体色をしていて「飛ぶ宝石」とも言われています。

この記事では、カワセミの特徴や生態、分布、鳴き声についてまとめました。

カワセミってどんな鳥?特徴まとめ

カワセミの画像

大きさ

  • 17cm

外見の特徴

  • 鮮やかな水色の体色
  • 体に対して大きめの頭
  • 鋭く長いくちばし

カワセミは体長17cmほどの小さな鳥です。カワセミ類の中では一番小さく、スズメより少し大きいです。

体に対して大きめの頭と長く鋭い流線形をした嘴(くちばし)、丸々として黒く輝いている瞳が特徴的です。ブルーの背中とオレンジ色のお腹が鮮やかで、喉と肩には白が入っています。

翼と頭部は光沢があるので、光の当たり方でブルーやブルーグリーンに変化します。

オスとメスを見分けるポイントとしては、嘴の色で判別できます。オスの嘴は全て黒色ですが、メスは下嘴が赤いという特徴があります。

水中で魚を捕らえる?カワセミの生態

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生態

  • ホバリング
  • ペリット

ホバリング

カワセミは水中を見下ろせる水辺の小枝や杭に止まり、魚の姿を見つけると勢いよく水中に飛び込んで小魚などの獲物を捕らえます。

止まる場所が無い時は低空でホバリン(空中で停止)した状態から獲物を探します。獲物を捕らえる際は速く直線的に飛び込むことも。

主な餌は「ウグイ」「フナ」「ハゼ」などの稚魚や「エビ」「ザリガニ」などの甲殻類が多いですね。

ペリット

ペリットとは、鳥が食べたもので消化されずに口から吐き出された「吐き戻し」のことをいいます。

肉食の鳥であるカワセミは捕獲した獲物を丸飲みしますが、「骨」「鱗」「殻」などは消化できないのでペリットと呼ばれる塊にして口から吐き戻す習性があります。

カワセミの分布は?どこに生息している?

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カワセミはヨーロッパからアジアにかけて広く分布している鳥なので、日本全国で見ることができます。基本的には留鳥なので同じ場所にとどまりますが、北海道のような緯度の高い地域では冬に暖かい地域へ移動する場合もあります。

生息地は「河川」「湖沼」「海岸」などの水辺が多いですが、木があり餌がいる水辺であれば都会でも見つけることができます。

カワセミの鳴き声は?

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カワセミの成鳥は水面近くを直線的に早く飛ぶときに「ツィーッ」「チリリリー」といった高く鋭い声で鳴きます。雛は「ジャジャジャ」と蝉のような鳴き声で鳴きます。

都心の公園などでもみられる身近なカワセミ

カワセミ
カワセミは古来から文学作品に登場するなど、美しさが注目されてきた鳥です。よく見ていると面白い動きをしていたり、表情が豊かだったりと可愛いです。

清流に住むイメージが強いですが、都市部にある公園の池などでも目にすることが増えてきたので、よく観察してみてくださいね。

もしも保護したら?

カワセミに限らず野鳥は自然界の生きた餌を捕食して生きているため、一般の方が飼育するのは困難です。

ましてや都道府県によっては、要保護生物や準絶滅危惧などに指定されていたり、法律で勝手に個人が飼育するのは禁止されている種でもあります。

もしも保護したときは自身で飼育されることはなく、県の指示に従ってください。