トキの特徴は?生態や分布、鳴き声は?

「日本を象徴する野鳥」ともよばれるトキは、新潟県の佐渡市や輪島市を中心に愛され、新潟の「県鳥」に認定されています。日本人とは深いかかわりがある鳥といえます。この記事ではトキの特徴や生態、分布、鳴き声についてまとめています。

 

トキの特徴は?

トキ

大きさ

  • 体調:約76cm
  • 翼開長:約130cm
  • 体重(オス):1.8~2kg
  • 体重(メス):1.4~1.6kg

外見の特徴

  • 朱色のひつが露出した顔
  • 下方に湾曲したくちばし
  • 長めの冠羽

トキの大きさは体長約76cm、翼開長約130cmほどです。体重はオスが1.8~2kgでメスは1.4~1.6kgほどです。

オスの方がやや大きくメスは一回り小さいです。頭部と皮膚が露出している赤い部分はオスの方が若干大きく、くちばしもオスの方がやや太いですよ。

「朱色の皮膚が露出している顔」「下方に湾曲したくちばし」「後頭部にあるやや長めの冠羽(かんう)」が特徴的です。翼の下面は朱色がかった濃いピンク色をしており、日本ではこれを「とき色」と呼んでいますよ。顔や脚もとき色です。幼鳥は全身灰色で、頭部が黄色をしています。

 

トキの生態は?

素材 草原 水辺

生態

  • 嘴の触覚の発達
  • 繁殖には単独行動

トキはくちばしの触覚が発達しており、湿地や田圃などの泥中にさしこんで「ドジョウ」や「サワガニ」「カエル」「昆虫」などを見つけて捕食することができます。稀に植物を食べることもありますよ。

通常は数羽から10数羽程度の群れで行動しますが、繁殖期にはつがい(オスメスのペア)か単独で行動するようになります。

ただ、近年の中国での観察や日本の過去の研究資料から、トキは本来繁殖期でも集団で行動することがわかっています。現在集団で行動しないのは、「個体数の減少」「住む環境の変化」などにより集団繁殖が困難になった結果だとされています。中国では最近になって、繁殖期でも群れをなして飛ぶトキが確認されたようですよ。

 

トキの分布は?どこに生息している?

トキ

かつては、北海道・本州・伊豆諸島・佐渡島・隠岐諸島・四国・九州・琉球諸島など日本各地に生息していました。海外ではロシア極東・朝鮮半島・台湾・中国・東アジアなど日本近隣国を中心に生存が確認されていましたが、19~20世紀にかけての乱獲や都市開発によって数が激減します。

朝鮮半島では1978年の「板門店」、ロシアでは1981年の「ウスリー川」を最後に観察されておらず、日本でも2003年に最後の日本産トキ「キン」が死亡していまいました。現在生き残っているトキは中国の子孫のみとなってしまいました。

現在では中国で約1000羽ほど生息しているのと、日本の新潟県佐渡島で人工繁殖によって107羽のトキが放鳥されています。

 

トキの鳴き声は?

トキの鳴き声は「ターア」「グァー」「カッ カッ」などカラスに似た濁った声をしています。小野蘭山の『本草綱目啓蒙』によると、群れて鳴くと非常にうるさかったという記述がありますよ。

 

絶滅の危機に瀕する野鳥!

トキは現在、絶滅の危機に瀕している野鳥ですが、日本を含めて中国や朝鮮半島でも自己繁殖が行われるなど種を守る運動は活発です。

日本では唯一新潟県でその姿をみることができるので、新潟県に行った際には本物のトキを観察してみてくださいね。