ヨタカの特徴は?生態や分布、鳴き声は?

ヨタカは初夏に東南アジアなどから日本にやってくる渡り鳥の1種です。宮沢賢治の童話「よだかの星」の主人公としても知られていますよ。

この記事ではヨタカの特徴や生態、分布、鳴き声をまとめました。

 

ヨタカの特徴は?

素材 鳥

大きさ

  • 29cm

外見の特徴

  • 保護色
  • オスとメスの違い

ヨタカは「鳥綱ヨタカ目ヨタカ科ヨタカ属」に分類される鳥です。

全身の羽は「暗褐色」や「黒褐色」「赤褐色」「薄灰色」など暗カラー中心の複雑な斑紋がはいっています。羽の色や斑紋は木の上や落ち葉の上では外敵から自分の身を守る保護色にもなると考えられています。

首の側面にあるはんてんが特徴的ですが、色が性別によって違います。オスは白く、背中からしっぽまではんてんが入りますが、メスは「淡褐色」をしています。

頭部は大型で平たく瞳は暗褐色をしています。口は大きいがくちばしは小型です。

 

ヨタカの生態は?

素材 鳥

生態

  • 森林や草原などに生息
  • 昆虫などを食べる

ヨタカは平地から山地にかけての森林や草原などに生息する鳥で、日本海での離島でもよく確認されています。海岸の岩場に止まっていることが多いですよ。

生態的には夜行性で昼間は木の上で枝に対して平行に止まって休んでいます。ヨタカは肉食なので昆虫などを食べますよ。口を大きく開けながら飛びながら獲物を捕食します。

 

ヨタカの分布は?どこに生息している?

ヨタカは日本をはじめインド、インドネシア、カンボジア、スリランカ、タイ王国、中国東部、大韓民国、ネパール、パキスタン、バングラデシュ、パラオ、朝鮮民主主義人民共和国、フィリピン、ブータン、ブルネイ、ミャンマー、ロシア南東部などアジア国内の広い地域で生息が確認されています。

渡り鳥ですが、年間を通して生息しているのは主に「南アジア」や「マレー半島」です。夏季には日本、中国東部、ロシア南東部、朝鮮半島へ移動して繁殖し、冬季になるとインドネシアやフィリピン、インドシナ半島へ南下して越冬します。

日本では6~8月あたりに繁殖のために本州に飛来します。また、伊豆諸島や南西諸島では渡りの途中に飛来しますよ。

 

ヨタカの鳴き声は?

ヨタカの鳴き声は大きく単調で「キョキョキョキョ」と鳴きます。この鳴き声が特殊なことから「キュウリキザミ」や「ナマスタタキ」「ナマスキザミ」などの別名で呼ばれることも地域によってはありますよ。

 

小説のタイトルにもなった夜鷹

ヨタカは知名度が高い鳥ではありませんが、アジア地域で広範囲に生息している鳥類で、日本では夏鳥です。鳴き声も特徴的で、小説のタイトルになったこともありますよ。