ブラックゴーストの習性は?繁殖や産卵条件、稚魚の育て方は?

ブラックゴーストは変わった見た目や後ろ向きの泳ぎ、不規則的にゆらゆらとする動きなどが特徴的な変わった熱帯魚です。水族館などでも見かけることが多いですよ。

ブラックゴーストにはいろいろな変わった習性があるといえます。この記事ではブラックゴーストの習性や繁殖、産卵や稚魚の育て方についてまとめています。

 

ブラックゴーストの習性は?

素材 水槽

習性

  • 夜行性
  • 電磁波を発する
  • 他の魚のヒレをかじる

 

夜行性

ブラックゴーストは夜行性の熱帯魚です。そのため昼間は流木や水草の陰に隠れていることが多く、照明を消したり夜になったりすると水槽内を素早く泳ぎ回るようになります。

他に昼行性の熱帯魚を混泳している場合にはストレスを与えてしまいますよ。

 

電磁波を発する

ブラックゴーストは電気ウナギの仲間で、体から電磁波を発します。電磁波で獲物の場所や障害物の有無を感じ取っているのです。

そのため狭い水槽内でブラックゴースト同士を混泳させると、電磁波がぶつかり合ってかなりのストレスになってしまいます。殺し合いをするほどの喧嘩を始めることも珍しくありません。

 

他の魚のヒレをかじる

他種の熱帯魚を攻撃してヒレをかじる習性もあります。ヒレの長い熱帯魚と、ブラックゴースト同士の混泳は向いていません。

 

ブラックゴーストの繁殖、産卵条件は?

素材 水槽

繁殖

  • 狙って行うのは難しい
  • 90cmの水槽で5匹ほど混泳させる

同種間で激しく喧嘩をしてしまうという習性上、ブラックゴーストをペアで飼育すること自体難易度がかなり高いです。その上繁殖をするペアはかなり稀です。

混泳飼育をしていたらたまたま繁殖をして稚魚が生まれたケースはよくありますが、繁殖を狙って行ったケースはほとんどありません。

 

繁殖を狙うためには

90cm以上の大きめの水槽で5匹ほど混泳飼育することがオススメです。ブラックゴーストはオスメスの判別がかなり難しいですし、2匹で混泳させても相性が合うかはわかりません。

電磁波の妨害が起こりにくいように大きめの水槽を用意して、複数匹で飼育してみる方法がベストなのです。また、たくさん流木やシェルターをいれてあげるとストレスを軽減することができます。

 

産卵について

一般家庭での繁殖成功例が少ないため、水槽内のどこに産卵を行うのかなど情報ははっきりと分かっていません。卵を見つけ次第他の水槽に隔離して弱めの水流が当たるようにするとよいですよ。水流には卵を腐りにくくする働きもあるからです。

 

ブラックゴーストの稚魚、育て方は?

稚魚が生まれたらブラインシュリンプや稚魚用の人工飼料を与えます。ブラインシュリンプは沸すのに手間がかかりますが栄養価が高いため早く健康に成長させることができますよ。

 

魅力的で特殊な熱帯魚、ブラックゴースト

ブラックゴーストは他の熱帯魚とは明らかに違う泳ぎ方や見た目、習性を持つため熱帯魚ショップでみかけて飼育したくなる人も多いです。

ただ、一般的な熱帯魚とは違う習性をもつということは、それだけ飼育法も特殊です。単独飼育が基本で繁殖もかなり難しいです。繁殖させる場合には無理に混泳させようとせずに、大きめの水槽で飼育して気長に自然繁殖が起きるのを待ってみてくださいね。