猫の声が出ない、かすれるのは病気?原因と対処法まとめ

  • 監修者:白井春佳
  • 所属:にいがたペット行動クリニック
にいがたペット行動クリニック院長。問題行動を対象とした「獣医行動診療科」の診察だけでなく、動物病院や飼い主様と連携した行動学的予防医療の普及活動を実施中。獣医行動診療科、犬や猫を対象とした行動学等の講演、執筆活動も全国各地で行っている。動物と人が笑顔でHAPPYに暮らす♪ために活動中。

猫が鳴くのは当然ですが、まれに声が出ないことやかすれ声になることがあります。いつも元気に鳴いている猫の声が出なかったら、心配になりますよね。放っておいても大丈夫な場合とそうでない場合があるので、見分ける必要があります。

この記事では猫の声が出ない、かすれる原因と対処法をまとめました。

何が原因で声が出ない、かすれる?

鳴きすぎ

トンキニーズ2

環境が変わったり、飼い主が急に離れてしまったりなど、たくさん鳴くと声がかすれることがあります。鳴きすぎで喉が炎症を起こしている場合、しばらく様子を見ているとおさまります。

対処法は、急激に鳴かせすぎないように注意することです。もしも、声が出なくて動物病院を受診した際に鳴きすぎだと診断された場合は、しばらく様子を見てくださいね。数日程度でおさまりますよ。

ストレス

猫_首をかしげる

猫はストレスに敏感な生き物で、何かしらの理由でストレスが溜まると声が出なくなることがあります。この場合の原因として多いものは「環境が変化した」「1匹で過ごす時間が増えた」「新しいペットを飼い始めた」「からだの調子が悪い」などです。

最近頻繁に鳴いたわけでもないのに声が出ない、かすれるといった場合は、ストレスを溜め込んでいないかを疑いましょう。

対処法は、ストレスの原因をなくしてあげて、様子を見ることです。ストレスからくる声のかすれは、しばらく時間が経ってから発症することがあるので、数日間の出来事だけでなく、1~2週間前からの出来事がストレスになっている可能性があります。

できるだけ猫にストレスを感じさせないように配慮して飼育してあげてくださいね。

去勢手術

猫_獣医

去勢手術を済ませた数日間は声が出ない、かすれるといった症状が見られる場合があります。症状は数日で徐々におさまってくるので、しばらくすればおさまりますよ。

病気

猫_歯_笑顔

声のかすれ、声が出ないときは以下の病気の可能性もあります。

喉頭炎

喉が炎症を起こすことで、喉だけでなく気管支や鼻にも影響が出ます。

気管虚脱

気管が通常よりも弱っている場合に起こり、声だけでなく咳が出るなどの症状もあります。

猫伝染性鼻気管炎

新しい環境で猫を迎えた場合にかかりやすいとされる病気です。くしゃみや鼻水を伴うので、風邪と間違えやすい特徴があります。

鳴きすぎやストレスが原因ではないように感じる場合は病気を疑いましょう。これらの症状は自然治癒が難しく、放置していると他の病気を誘発してしまいます。早急に動物病院を受診しましょう。

にいがたペット行動クリニック 白井春佳さんのコメント
ネコちゃんは環境の変化にとても敏感な子が多くいます。ご家族の些細な変化にも敏感に反応することも少なくありません。環境の変化などのストレスが原因の場合、思い当たる点はないか?考えてみましょう。ネコちゃんの行動を記録することで、ネコちゃんの行動を客観的に把握することができ、原因がわかりやすくなることがあります。

気になる初期症状は獣医師に相談してみる

明らかにいつもと違う声をしている、心配だけど重症なのかわからない。といった飼い主さんだからこそ気がつく初期症状を放置するのはよくありません。

鳴き声が分かる動画を撮ったうえで、些細なことでもまずは獣医師さんへ相談してみてください。

にいがたペット行動クリニック 白井春佳さんのコメント箱崎加奈子さんのコメント
『動画』はとてもわかりやすい情報になります。動画を撮影し、まずは、かかりつけの動物病院に相談することをおすすめします。ストレスの原因が分からない、分かったけど対応方法が分からない、病気ではなさそう…そんな時は『行動診療科』の受診もおすすめします。

声だけではなく、それ以外の症状にも気をつける

注意 attention

声のかすれは自然治癒する場合もありますが、声以外にも他に違和感が無いか、同時に注意して観察しましょう。頻繁に咳をする、目ヤニやよだれに異常を感じるなどの症状がある場合は病気の可能性が高いので、すぐに動物病院を受診してくださいね。