ペット保険はなぜ必要?保険の種類や対象のペットは?

高齢化や医療技術の発達によりペットの病気も治せる時代になってきました。しかし医療費は高く病気がちのペットだと「病院代」が気になりますよね。

健康保険制度がない動物の場合、その請求額はさらに高額になります。そんなときに役立つのがペット保険の存在です。金銭面でペットの命を諦める事のないように加入をオススメしますよ。

この記事ではペット保険の説明、保険の種類、対象のペットについて詳しくまとめています。

 

ペット保険とは?

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ペット保険とは人間の「医療保険」と同じように、病院で受ける診察や入院・手術等の医療サービスの費用を補償してくれるものです。

補償の内容によってはペット自身の病院費用の補償だけでなく、ペットが他人や他のペットに怪我を負わせたり、店の商品を壊してしまったりと第三者への適応が効くものもあります。

一般的に補償には「去勢・避妊手術」「予防接種」「定期健診」「健康診断」は含まれず加入後の怪我や病気が対象となります。すでに持病がある場合などは加入条件が厳しくなることがありますよ。

補償額は保険によってばらつきがありますので、加入の際には詳細な条件を確認してから検討をしてくださいね。補償が厚いほど保険料は高くなるので、補償内容と保険料のバランスをうまく考慮してください。

 

ペット医療の現状は?

イケメン医者

犬を飼われている方の約70%が愛犬の手術、入院のいずれかを経験しているといわれるほど、ペット医療は欠かせない存在になっています。

ペット保険もペットの長寿命化、ペット医療の高額化を背景に加入する人や検討している人が増えています。カカクコムによると、ペット保険主要4社「アニコム」「アイペット」「ペット&ファミリー」「もっとぎゅっと」の正味収入保険料は2009年には合計で約117億円でしたが、2015年には約380億円と3倍以上まで拡大しています。

それでもペット保険加入率は日本6.3% アメリカ・イギリス・ヨーロッパで22%、ペット先進国のスウェーデンでは78%と日本が他の国と比べて低い数値となっているのが現状です。

 

ペット保険はなぜ必要?どう便利?

ソマリ 
1年間のペットの病気や怪我の治療費
57,822円
35,749円
平均約46,786円

ペット保険に加入することで、医療費の一部を保険会社が負担してくれます。

例えば、ペットの大型犬が「胃捻転」という病気にかかった場合、手術費用は約50万円ほどかかります。「4割定率補償」のペット保険に加入していれば20万円を保険会社が負担してくれるのです。

医療技術の発達によりペットにおいても高齢化が進んでおり、思いがけない病気や事故が増えてきています。ペット保険への加入はペットの安全に支払う「投資」と捉えることができますね。

また、病気や怪我だけではなくペットが他人に咬みついてケガを負わせてしまったり、他人の持ち物を壊してしまったりして治療費や修繕費などの責任を取る際に、保険が適用され保険会社から保険金が支払われるペット損害賠償責任特約というものもあります。

 

ペット保険を利用しない場合の費用

小型犬が椎間板ヘルニアになった場合
診療項目単価数量金額
診察1,200円11,200円
血液検査5,400円15,400円
レントゲン1,500円23,000円
MRI120,000円1120,000円
全身麻酔7,000円17,000円
手術75,000円175,000円
入院3,000円1030,000円
点滴3,000円26,000円
処置1,800円11,800円
内服薬6,200円16,200円
小計255,600円
消費税20,448円
合計276,048

アイペットによると、小型犬が椎間板ヘルニアになった場合、治療費として合計27万6048円がかかります。

ペット保険に加入していないと病気や怪我の際にかかる治療費を全額負担することになってしまいます。

 

ペットが病気やけがをする確率は?

獣医
犬の場合
年齢

罹患率

0歳約6%
2歳約5%
4歳約5%
6歳約6%
8歳約8%
10歳約9%
12歳約11%
14歳約12%
猫の場合
年齢

罹患率

0歳約5%
2歳約3%
4歳約3%
6歳約4%
8歳約4%
10歳約4%
12歳約5%
14歳約6%

アニコム家庭どうぶつ白書2015によると、ペットの罹患率(りかんりつ)は上記のようになります。

罹患率は病気の発症する割合のことで、ここでは「保険金支払のあった動物の数/保険に契約している動物の数」と定義されています。

まず0歳での罹患率が高く、5歳くらいまでは下がりますが、6、7歳くらいからは右肩上がりで罹患率が増えています

特に犬の皮膚疾患では平均罹患率が24.0%となっています。

上記の表にある通り、年齢が上がるにつれて病気になる傾向にありますが、保険に加入できる年齢が定められている場合があるので、保険を検討する場合には早めに加入することをおすすめしますよ。

 

ペット保険の種類は?

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年齢の上限「終身タイプ」と「年齢制限タイプ」
補償の種類「定率補償」と「実額補償」
保険会社の種類「損害保険会社」と「小額短期保険会社」
補償金の受け取り方「後日給付型」と「即日給付型」

 

年齢の上限

会社加入可能年齢更新可能年齢会社加入可能年齢更新可能年齢
ペッツベスト16歳11ヶ月まで17歳未満アニコム7歳11ヶ月まで終身
アイペット12歳11ヶ月まで終身アクサダイレクト満8歳まで終身
au損保保険満11歳未満まで終身あんしんペット満11歳未満まで満20歳まで
日本ペットプラス満10歳まで満20歳までFPC9歳未満終身
ペット&ファミリー8歳未満終身もっとぎゅっと9歳未満終身
日本アニマル倶楽部生後60日~9歳未満終身PS保険9歳未満終身
ドコモトータルケア:8歳11ヶ月まで
手術ケア:12歳11ヶ月まで
終身ソフトバンク7歳11ヶ月まで終身
日本ペット共済生後60日以上~10歳まで終身SBIのペット保険7歳11ヶ月まで終身

ペット保険は会社によって「加入可能年齢」や「更新可能年齢」が決まっています。

更新可能年齢に制限がかかっている会社もありますので、加入をする際には十分注意してください。

 

補償の種類

マルチーズ

補償金額の算出方法には「定率補償型」「実額保障型」の2タイプがあります。

 

定率保証型

定率補償型は治療費の何%かを補償してくれるペット保険です。50~70%を補償してくれるのが一般的です。定率が高いほど毎月の保険料も高いですよ。

治療費に関係なく一定割合の金額を負担してくれるので、費用の大きい治療をうけるほど保険会社の負担金額が増します。そのため保険会社の支払額には上限が定められていますよ。

 

実額補償

実額保障型は治療費の全額を補償してくれるペット保険です。人間の損害保険に似ていますね。こちらも上限額が定められており、毎月の保険料も高い特徴があります。

 

 

保険会社の種類

ロシアンブルー

「損害保険会社」と「小額短期保険会社」の2つに分けられます。

 

損害保険会社

損害保険会社4社

  • アニコム損害保険株式会社
  • アイペット損害保険株式会社
  • アクサ損害保険株式会社
  • au損害保険株式会社

損害保険会社は予測不能な事故によって受ける損害に対して、一定の金額を払う保障をしている会社です。

一般的に補償金額は高めに設定されており、万が一会社が破綻した場合でも保険金が定められた割合で補償されます。

 

小額短期保険会社

少額短期保険会社9社

  • 株式会社FPC
  • にほんペットプラス少額短期保険株式会社
  • ペッツベスト少額短期保険株式会社
  • イーペット少額短期保険株式会社
  • もっとぎゅっと少額短期保険株式会社
  • 日本アニマル倶楽部株式会社
  • ペット&ファミリー少額短期保険株式会社
  • イオン少額短期保険株式会社
  • ペットメディカルサポート株式会社

少額短期保険会社は、保険業のうち特に少額で短期の保険の引受けのみを行っている会社です。通称で「ミニ保険」とも呼ばれます。

支払う保険料が少ないのが特徴ですが、扱える商品が少なく小額・短期・掛け捨てに限定されています。

 

補償金の受け取り方

「後日給付型」と「即日給付型」に分けられます。後日給付型は、一度全額を払う必要がありますが、即日給付型では支払は補償額との差額で済みます。

 

ペット保険の料金は?

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ペット保険の料金は「ペットの種類(動物)」「体重」「年齢」の3つで主に決まります。

「多頭割引」「マイクロチップ割引」「混合ワクチン割引」「福祉割引」「去勢避妊割引」など様々な割引制度が設定されていることも特徴的ですよ。

 

免責金額とは?

ペット保険によっては「免責金額」というものががかかる場合があります。

免責金額とはペット保険を利用する際に、最低限契約者側が自己負担として支払わなくてはならない金額のことです。

この仕組みにはメリットとデメリットがあります。

 

メリット

免責金額のメリット

  • 基本的な保険料が安く設定されている場合がある
  • 補償内容が手厚い場合がある
  • 加齢による料金上昇が抑えられている場合がある

免責金額があることによって「基本的な保険料が安く設定される場合がある」「補償内容が手厚い場合がある」「加齢による保険料の上昇が抑えられている場合がある」といったメリットがあります。

特に、医療費が高額になったときは、上記のメリットが強く感じられますよ。

 

デメリット

デメリットとして、治療費が免責金額以下の額だった場合は免責金額の中から治療費が支払われ、保険金が下りないことが挙げられます。

免責金額はそれぞれの保険会社によって制度の内容が違うので、免責金額があるなしで決めず、免責金額に関する規定を詳しく確認した上で加入するペット保険を決めることをおすすめします。

 

ペット保険の加入条件と流れは?

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ペット保険は保険会社にもよりますが、「8〜10歳以下」であることを加入条件にしていることが多いです。

加入の流れは「資料請求→申し込み→保険証送付」が一般的です。

資料請求は無料でできる保険会社が多いです。申込みは書面の郵送か、インターネットにて行うことができますよ。

 

ペット保険の選び方は?

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現在さまざまなペット保険が存在します。大切なことは、自分のペットにもっとも適したペット保険を探し当てることですよ

 

ペット保険を選ぶときの比較ポイントは?

まず、補償内容での比較は行ったほうが良いです。「定率補償型と実費補償型どっちか」「補償割合」「支払限度額」など、主にチェックしておきたい項目は関連記事に詳しくまとめています。

その他、サービス内容で比較する方法もありますが、あくまで補償内容で比較することがおすすめです。

 

ペット保険、対象のペットは?

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対象のペット

  • うさぎ
  • フェレット
  • カメ
  • イグアナ
  • ハムスター

ペット保険の対象となるペットは保険会社によって異なりますが、「犬」「猫」「鳥」「うさぎ」「フェレット」「カメ」「イグアナ」「ハムスター」が対象の動物です。しかしまだ犬と猫のみのペット保険が多いです。

人と同じように高齢になると保険に入りづらく保険料が割高に設定されているケースが多いです。

 

おすすめのペット保険は?

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おすすめのペット保険10種

  • アイペット
  • アニコム」
  • FPC
  • アクサダイレクト
  • ペッツベスト
  • ガーデン
  • AU損保
  • もっとぎゅっと
  • イーペット
  • あんしんペット

ペット保険は「保険料と補償内容」「保険料の値上がり方」「各種割引制度」の3つにて検討することをおすすめします。

以下の関連記事で、犬猫の飼い主さんにおすすめなペット保険10種の詳しい内容をまとめています。

 

たくさんの種類があるペット保険

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ペット保険には種類がたくさんあります。愛犬の年齢や健康かどうかご家庭の家計簿事情などを考慮して無理のない保険を選んでくださいね。