ロットワイラーの歴史は?飼育環境は?事故や危険性は?

がっしりしたいかつい外見で、他を圧倒するロットワイラーは、中型犬よりやや大きめの体格です。外見に似合った力強さも兼ね備え、警察犬として活躍してきた歴史がありますよ。

この記事ではロットワイラーの歴史や、飼育環境、事故や危険性について紹介しています。

 

ロットワイラーの歴史は?

ロットワイラー

ロットワイラーは最古の犬種の一つであると考えられており、その起源はローマ時代までさかのぼります。主に家畜の番犬や追い立て役として活躍しましたが、ローマ軍とともに遠征し人間の護衛もしていました。ロットワイラーという名はロットワイルの旧自由市から名付けられ、現地では「ロットワイルの肉屋の犬」として愛されていました。その後、警護や追い立てる犬から徐々に牽引犬として活躍しはじめ、警察犬としての適性が明らかになり1910年には警察犬として正式な承認を受けたのです。
ロットワイラーのブリーダーは、あふれる体力と鮮明な濃いタン・マーキングのある黒い被毛を持つ犬を繁殖するように努力しています。パワフルなボディと高貴さを併せ持ち、現在では護衛犬や家庭犬として世界各地で人気を集めています。

出典:JKC「ロットワイラー」、ブルース・フォーグル著/福山英也監修「新犬種コンパクト図鑑」

 

ロットワイラー、飼育環境の準備は?

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飼育環境

  • 温度管理
  • 室内飼育
  • ブラッシング

ロットワイラーは、暑さに弱い犬種なので、暑い季節や湿気の多い季節には温度管理をしっかり行い快適な環境を提供してください。

運動量も多く必要で、毎日の長めの散歩やジョギングを行ってください。またできるだけ囲いのあるような安全な場所でトレーニングなどを取り入れた運動をさせるとストレスの解消になります。

暑さに弱いので涼しい地域の場合のみ屋外飼育は可能ですが、基本的に飼い主さんとのコミュニケーションを取るために屋内飼育がオススメですよ。

ブラッシングに関しては、時々ムダ毛を取り除くなどの手入れを行います。短毛種ですのでラバーブラシによるブラッシングがおすすめです。

 

ロットワイラー、事故や危険性は?

ロットワイラー 

ロットワイラーは「咬傷事件」で有名な犬種でもあります。噛む力は120kgもあるといわれていますよ。

1990年代前半のアメリカの「咬傷事件」の半分はロットワイラーに噛まれて亡くなったともされています。日本でも2013年01月29日名古屋市にてロットワイラー5頭が人を襲って血まみれにする事件がありました。

小型犬に飼い主が手を噛まれたという事件は日常茶飯事とされるほど起こっていますが、ロットワイラーほどの大型な犬種が噛みつきを起こすと事件になってしまいます。

適切な飼育と注意を怠ったために起きています。運動量の確保、飼い主とのコミュニケーション、しつけが十分でなかったためにロットワイラーにストレスが溜まったことが原因です。

ただ、初心者には飼育が難しい犬種ですので、安易な気持ちで飼い始めて良い犬種ではありませんよ。初めてロットワイラーを飼う場合は、訓練士やドッグトレーナーなどの専門家と相談しながらしつけを行ってくださいね。

 

行き届いた管理により最高のパートナーになります

ロットワイラー

逞しく引き締まった体をしているロットワイラーは、警戒心が強く見知らぬ人に対して攻撃性が現れる場合があります。上記の様んな事件を起こさないためにも、性格を理解し安全な飼育を心がけてくださいね。

いかつい見た目で怖がられがちな犬種ですが、意外にも優しく可愛らしい甘えたな一面もあります。さまざまな魅力をもつ犬種ですので、飼育に慣れている人であれば素晴らしい愛犬となってくれますよ。