トランスルーセント・グラスキャットの習性、繁殖、産卵、稚魚の育て方は?

ナマズの一種であるトランスルーセント・グラスキャットは直訳で「半透明ナマズ」と訳されます。体が透明で骨まで透けてみえる特殊な姿をもつ熱帯魚です。

透明な体は光の加減で虹色に輝き、水槽内の綺麗な虹彩を楽しむことができます。混泳にも向いていますし飼育はしやすい熱帯魚です。

この記事ではトランスルーセント・グラスキャットの習性や繁殖、産卵、稚魚の育て方についてまとめました。

 

トランスルーセント・グラスキャットの習性は?

トランスルーセント・グラスキャット

習性

  • 群泳
  • 中層あたりを泳ぐ
  • 夜行性
  • 雑食性

トランスルーセント・グラスキャットは群泳する習性があります。単独飼育ではずっと物陰に隠れてしまいますよ。群泳することで外敵から身を守っていたのです。

臆病な性格もあるので混泳させると5~6匹で常に一緒に泳いでいますよ。遊泳層は中層あたりです。集団での飼育の方がストレスが少なく長生きにつながりますよ。食欲も増加します。

また、昼行性ではなく夜行性の熱帯魚なので夜の方が活発的に動きます。薄暗い照明の中で半島名の体が光の反射でキラキラと光る姿はなんとも神秘的です。

ナマズの仲間なので口に入る物は何でも食べる雑食性も持ち合わせます。

 

トランスルーセント・グラスキャットの繁殖、産卵条件は?

トランスルーセント・グラスキャット

トランスルーセント・グラスキャットは飼育下での繁殖は難しいです。あまり一般の飼い主さんが繁殖を行った例がなく成功例もほとんどありません。

温度は28℃以上が望ましいとされています。臆病な性格なので人や他の種類の熱帯魚の気配があっても繁殖は難しいです。

 

産卵

腹部に卵を持ったとしても臆病な性格からなかなか産卵してくれません。養殖のナマズでも繁殖には「ホルモン剤」を投与して行うことから、「飼育下」「ホルモン投与なし」という条件では繁殖はかなり難しいことがわかりますね。

一般的なナマズではペアとなる個体を繁殖用の水槽に移し、産卵したら親を元の水槽に戻して孵化を待ちますので、トランスルーセント・グラスキャットも同じ可能性が高いです。

また産卵用ケースは布をかぶせて静かな場所へ移動させるなど、人の気配を感じられないように配慮すると良いですね。稚魚と成魚は成魚が稚魚を食べてしまうために混泳できません。

どちらにせよ飼育下での繁殖・産卵はほぼ不可能という結論です。

 

トランスルーセント・グラスキャットの稚魚、育て方は?

トランスルーセント・グラスキャット

トランスルーセント・グラスキャットの稚魚は体が透明でほぼ「見えない」ほどです。育てるのも大変ですよ。そもそも繁殖に向かない種類でショップでの販売時には4~5cmの個体が売られているので、稚魚を育てる機会もほとんどないといえます。

 

繁殖目的ではなく観賞目的で飼育!

トランスルーセント・グラスキャット

初心者でも飼いやすいトランスルーセント・グラスキャットですが、飼育下での繁殖はほぼ不可能です。繁殖を楽しむために飼育する熱帯魚ではありませんよ。

体が美しくて飼育が簡単ですので「見た目が綺麗で飼いやすい熱帯魚」を飼いたい方にはピッタリの熱帯魚です。群泳する半透明のその姿をぜひ楽しんでくださいね。