犬の避妊手術、方法や費用、時期、術後は?失敗もある?

メス犬の飼い主さんが検討するべきことの1つに、避妊手術があります。今回は、愛犬が避妊手術を受ける際のお役立ち情報をまとめました。避妊手術の方法や費用、時期、術後、メリット、デメリットについてご紹介します。

 

犬の避妊手術、方法は?

本 ルーペ

犬の避妊手術は方法が2つあります。卵巣だけを摘出する手術(卵巣摘出術)か、卵巣と子宮の両方を摘出する手術(卵巣子宮摘出術)です。

現状は卵巣子宮摘出術の方が一般的ですが、卵巣摘出術よりもリスクが大きいです。卵巣を摘出すると子宮が本来の機能をしなくなり、子宮の病気予防にも効果があると考えられていますので、卵巣摘出術を選択する動物病院もあります。

獣医さんに相談して話をしっかり聞いて決めてくださいね。基本的にはどちらにするか方針を決めている動物病院が多いです。

 

犬の避妊手術、流れは?

shutterstock_156510722

避妊手術を受ける日は、当日0時か前日の夜から絶食させる必要があります。絶食時間は犬の状況によって異なるので、獣医の指示に従ってくださいね。

手術自体は、15~30分程度で済みますが、避妊手術は開腹するので当日中に連れて帰ることができません。1泊で済むことが多いようですが、術後の回復具合によっては2泊することもあります。

手術当日の朝に獣医に預けて、翌日の夕方か夜にお迎えにいくのが一般的です。

 

犬の避妊手術、費用は?

shutterstock_344288933

避妊手術の費用は犬種によって大きく異なります。小型犬なら2万円前後で済みますが、大型犬の場合は5万円程度かかる場合もあるようです。居住地域によっては避妊手術に補助金が出る場合があります。

どの程度の補助金が出るか、必要書類など、行政か獣医さんに聞いてみてくださいね。

 

犬の避妊手術、時期は?

shutterstock_101423446

避妊手術は最初の発情を迎える前か最初の生理後か、主に2つあり、犬の状態や獣医さんの方針によって異なります。
メス犬が初めて発情を起こすのは生後7ヶ月を過ぎてからなので、その1~2ヶ月前後が避妊手術に適した時期です。

子犬から飼い始めた方は飼ってすぐに検討し、信頼できる獣医さんを見つけておくと良いですよ。

 

犬の避妊手術、術後は?

犬_手術

一般的に、避妊手術をした後は、1週間~10日後に抜糸となります。手術から抜糸の期間と抜糸以降の数日は、縫合部分を舐めたり掻いたりしないようにエリザベスカラーや保護服をつけて過ごすことになります。

数日間~1週間は、散歩や激しい運動を避けてくださいね。術後の痛みを軽減するために鎮痛剤を使用し、コントロールすることもできます。

病院の方針もありますので、獣医さんに相談して指示を仰いでくださいね。

 

犬の避妊手術、失敗することもある?

避妊手術をした後で生理がきてしまい、避妊手術が失敗になる可能性や麻酔でアレルギー症状が出る場合もあります。

犬の避妊手術は獣医さんが最も頻度が多く行う手術ですので、不安になりすぎる必要はありませんよ。

 

犬の避妊手術、メリットは?

shutterstock_136164980

望まない妊娠を防ぐ

望まない妊娠が増えると、やむなく飼い主のもとを離れてもらわざるをえないケースがでてきます。双方悲しい思いを防ぐために、避妊は有効といえます。避妊を検討している飼い主さんのほとんどがこの理由です。

 

特定の病気にかからなくなる

避妊手術を受けると「子宮内膜炎」「乳腺腫瘍」「至急蓄膿症」などの病気にかからなくなります。いずれも命に関わる病気で、特に老犬では体力的に手術ができない場合もあります。

特定の病気を予防するという意味で、避妊手術を受けるメリットあります。

 

発情に伴うストレスがなくなる

発情期に犬は敏感にストレスを感じます。避妊によってストレスが改善されるので、個体差はあるものの精神的に安定するといわれています。攻撃的な行動が少なくなり、飼いやすくなりますよ。

避妊をした犬の方が長生きするという研究結果も発表されています。

 

犬の避妊手術。デメリットは?

ポメラニアン_手術服

繁殖できなくなる

手術後の繁殖は不可能です。繁殖の道を残したいメス犬にはインプラント療法がありますが是非が論議されています。インプラント剤による副作用も考えておく必要があります。

 

全身麻酔をする

避妊手術をするためには、全身麻酔をする必要があります。術前に、麻酔の種類や、そもそも麻酔をして問題ない体なのかの確認をしましょう。

「ブルドック」「フレンチブルドック」「ボストンテリア」などの短頭種の場合は、麻酔後に気道が閉塞してしまう危険性があります。全身麻酔に関して慎重に相談をしてください。

 

太りやすくなる

発情にエネルギーを使わなくなるため、その分食欲が増加する傾向にあります。愛犬の食欲にあわせて食事を与えると太ってしまいますよね。

肥満は「糖尿病」や「心疾患」などの生活習慣病のリスクを高めるので、健康のためにも食事内容やカロリーに気をつけてあげてくださいね。愛犬の食餌の管理や適度な運動に気を配り、未然に防いであげてください。

 

糸アレルギーになる可能性がある

手術に使用した糸が原因で、糸アレルギーになるケースがまれにあります。犬種ではダックスに多いといわれています。
アレルギー反応を起こしにくい吸収糸(溶ける糸)を用いて手術を行う事も可能なので獣医さんと相談してみてください。

 

ドッグショーへの出場資格が無くなる

ドッグショーは繁殖する犬を評価する場なので、避妊手術をした犬は出場できなくなります。家庭でペットとして飼う場合は問題ありませんが、ドッグショーへの出陳を考えている方は手術を受けさせる前に注意が必要です。

 

愛犬と飼い主にとってベストな選択を

shutterstock_120819613

メス犬の避妊手術についてまとめました。生後5〜6ヶ月頃や生後8〜9ヶ月頃という、飼いはじめて間もない時期での実施が適している手術ですが、飼い主さんにとってははじめてのことばかりな時期で、戸惑うこともあるかと思います。愛犬と飼い主にとってベストな選択をしてあげてくださいね。