カージナルテトラは成長しても5cmほどの小さな熱帯魚です。
尾びれまで伸びるブルーのラインが美しく「ネオンテトラ」と同種族の魚です。
初心者でも飼いやすくて丈夫なことから、カージナルテトラをきっかけに熱帯魚にハマる方も多くいますよ。繁殖や産卵には少しコツがいるので、この記事ではカージナルテトラの繁殖や産卵、稚魚の育て方についてまとめています。
この記事でまとめたこと
カージナルテトラの習性は?
習性
- 臆病な性格
- 食欲旺盛
臆病な性格
カージナルテトラは臆病な性格をしていて、水草やシェルターなどの影に隠れる習性があります。単独飼育ではストレスが溜まってしまうようです。
カージナルテトラ同士で群泳させると優雅に水槽内を泳ぎまわってくれますよ。
食欲旺盛
食欲は旺盛で餌の種類も関係なくなんでも喜んで食べてくれます。与える餌を気にしなくて良い点も、飼いやすいポイントといえますね。
また捕食されることはあっても他の魚を襲うことはないので混泳向きの品種でもあります。
カージナルテトラの繁殖、産卵条件は?
繁殖条件
- 50匹以上の群泳
- 水温25℃
- 水槽60cm以上
繁殖は難しい熱帯魚といえます。オスメスの見分けが困難な上に、50匹程度群泳させないと繁殖のマッチングが困難です。メスのほうが腹部がふっくらしていますが、5cmほどの体でオスメスを見わけることは難しいです。
繁殖に適した水温は25℃ほどで、水槽は60cm以上のサイズを準備してください。
産卵
産卵ケースは浅底のケースに「鉢底ネット」などの卵分離用のネットを用意し、アーチ状に取り付けて水槽に沈めておきます。受精後は産卵ケースを取り出して薄暗いところに1日放置しておきます。
産卵後も25℃を維持しなければ孵化してくれません。ヒーターでは孵化率が下がるようなので、湯銭などでじわじわと温度を調節することがオススメです。
水草はない方が受精後に水槽から卵を取り出しやすいですよ。
カージナルテトラの稚魚、育て方は?
食欲旺盛な成魚に比べ稚魚は食が細く体もさらに小さいです。餌を与えてもほとんど食べてくれないこともありますよ。
餌の残りや排泄物による水質の悪化は変化が緩やかなので、稚魚のカージナルテトラでもあまり影響を受けません。水換えなどによる急激な水質の変化には弱いので気をつけてくださいね。
なるべく水変えの頻度が少ない落ち着いた環境で飼育することをオススメしますよ。
同種族と考えられている「ネオンテトラ」の稚魚に比べると成長スピードが遅いです。稚魚から良質な成魚が育つ確率を示す「歩どまり率」が低い品種でもあります。
稚魚を成魚まで育てるのが難しい熱帯魚といえますので、繁殖と稚魚の飼育には強い根気と知識が必要だといえます。
繁殖してアルビノやプラチナに出会おう!
繁殖をしていると時に突然変異体である「アルビノ」やバクテリアの影響で体が白金色に輝く「プラチナ」に出会えることもまれにあります。
是非一度はお目にかかりたいものですがプロでも失敗することがある品種なので、カージナルテトラの繁殖には細心の注意と準備が不可欠です。