かわいいウミウシの生態、光合成する?飼育法や餌、毒性は?

カラフルでどこか不思議な生き物ウミウシは、ダイバーを中心に高い人気を誇る話題の生物です。多彩な色で変わった模様が形成されているので、観察していて飽きません。

この記事ではウミウシの生態について光合成や飼育法、餌、毒性をまとめました。

 

ウミウシの生態は?光合成する?

ウミウシ

生態

ウミウシは殻が退化して消滅した巻貝の仲間です。「後鰓類」に属していて細かく分類すると「裸鰓類」をウミウシ、その他を「ウミウシの仲間」と分類しています。

2本の角のような触角があることから海牛(ウミウシ)と呼ばれるようになったといわれています。ウミウシ類は世界中の海に生息していて、浅い海底や岩場などで観察することができます。世界で3000種以上の種類がいて、日本近海でも500種程が確認されています。

殻がなく動きも遅いウミウシは様々な手段で外敵から身を守っていますよ。岩の隙間に隠れたり、カイメンやイソギンチャクなどに擬態したり体の一部を切り離して逃げるものもいます。

 

大きさや産卵

平均的な体長は5cm程ですが、数ミリのものから大きいものでは20~30cmになるものもいます。春から夏にかけて産卵します。ウミウシは雌雄同体なので同じ種が2匹いれば繁殖することができます。

 

特性

食べたものの成分を取り入れるという防衛手段があります。例えばカイメンに含まれるわずかな毒を取り込み体の中で濃縮することで体に毒を持つことができます。骨片や刺胞を取り込むことで体を角ばらせることも可能ですよ。

藻類を食べ続けることで葉緑体を取り入れるウミウシもいます。藻類に含まれる葉緑体を消化することなく自分の細胞に吸収することで、体が緑色になり葉緑体を体内に持てるのです。

葉緑体をもったウミウシは植物のように「光合成」を行うこともできますよ。餌を食べなくても自分でエネルギーを作り出し、長く生き延びることができます。

 

ウミウシの飼育法は?

ハナオトメウミウシ

飼育

  • 人工海水

ウミウシはきれいな海に生息しています。飼育下でも自然の海水を用意するのが一番ですが、難しい場合は海水と同じ比重の人工海水を作ってください。

汚れを防ぐためのフィルターも設置しますが、定期的な掃除と水の交換は欠かせませんよ。夏場は水温が上がりやすいため水槽用クーラーなどを設置して水温の管理にも気を付けてください。

 

ウミウシの餌は?何を食べる?

ウミウシ

  • 個体によって決まっている

ウミウシを飼育するうえで一番大変なのが餌の確保です。ウミウシはそれぞれ種類によって、特定の餌しか食べません。まずは飼育するウミウシが何を餌を食べるのかを把握する必要があります。

「カイメン」を餌にするウミウシは多いですが、カイメンにも種類があり特定のものしか食べません。「ヒドロ虫」や「コケムシ」「イソギンチャク」「藻類」を食べるウミウシもいますし、中には別のウミウシを餌とするウミウシもいます。

ウミウシの餌になる生物はショップなどでは売っておらず、人口餌で育てることも不可能なので定期的に自分で採取、調達することが主になります。

しばらくは食べなくても生きられますが、餌がないとだんだん弱って小さくなり死んでしまいますよ。餌の確保が難しい場合は飼育は控えた方がいいですね。

 

ウミウシには毒性がある?

ウミウシ

ウミウシには毒を持つ種類もいます。もともとも毒を持つこともありますが、食べたものから取り込んだ毒を濃縮して後発的に毒を持つ個体もいます。

毒を持つのは色鮮やかなウミウシに多く、派手な色は「毒を持っている」という警告にもなっているようです。

 

飼育は難しいウミウシ

カナメイロウミウシ

ウミウシは飼育が難しいため水族館でも見かけることは少ないです。運が良ければ海に行ったときに出会うことがあります。見つけたときはゆっくり観察してみてくださいね。

ゆったりとした動きときれいな色は見ているだけで癒されますよ。