グッピーの寿命は?病気の原因や症状、治療法まとめ

ネオンテトラと並んで、もっともメジャーな熱帯魚の1種であるグッピー。

今回の記事ではグッピーの寿命や、かかりやすい病気の症状や治療法をまとめました。

 

グッピーの寿命はどのくらい?

グッピー

寿命

  • 半年~1年程度

グッピーの寿命は一般的には半年~1年程度です。グッピーと同じくらいの大きさのメジャーな熱帯魚である「ネオンテトラ」や「バルーンモーリー」の寿命は約2年ですので、寿命はやや短めであるといえますね。

また熱帯魚ショップで売られているグッピーは生後三か月ほど経過しているので、購入してから1年以上生きることは実は稀です。

グッピーの寿命は水槽内の「水質環境」に大きく影響を受けます。適切な環境を維持してあげることで長生きしてくれますし、水質管理を怠ってしまうと病気にかかりやすくなります。

グッピーの死因の大部分は「病気」が占めています。病気は水質悪化が第一の原因なのです。グッピーを飼育する上で、水質環境には最大限に気を使わなければなりませんよ。

 

グッピーの病気1. 「カラムナリス病」

グッピー

「カラムナリス病」とは滑走細菌類の一種である「フレキシバクター・カラムナリス菌」が体に感染することによって起こる感染症のことです。

フレキシバクター・カラムナリス菌は「常在菌」で、どんな水槽にも存在している菌です。グッピーがケガをしたり免疫力が低下したりと弱ったときに、感染してしまいます。

「エラ」「口」「ヒレ」「尾」など、体の表面のどこに感染するかによって呼び名が違い、それぞれ「鰓腐れ病」「口腐れ病」「鰭腐れ病」「尾腐れ病」とよばれます。

 

症状

感染部位により症状は異なります。エラに感染する「鰓腐れ病」では、呼吸がしにくくなって口をパクパクさせたりヒレが黄色や白みがかったりします。しだいにはエラが溶けて無くなってしまうようです。

 

治療法

エルバージュエースやグリーンF、パラザンDを用いた薬浴が一般的です。メチレンブルーや塩浴が良いと言われることもありますが、おすすめできません。

 

病気2. 「白点病」の原因や症状、治療法は?

グッピー

白点病には淡水魚に発症する「淡水白点病」と海水魚に発症する「海水白点病」の2種類があります。グッピーの場合は前者の「淡水白点病」のパターンです。発症すると体表やヒレに白い点がたくさん見られますよ。

詳しい症状や発症原因、治療法は関連記事に記載しましたので、ぜひご覧ください。

 

病気3. 「松かさ病」の原因や症状、治療法は?

グッピー

松かさ病は「エロモナス菌」という細菌によって発症する感染症で、発症すると腹水がたまって体がふくれたり鱗が逆立ったりします。

原因菌であるエロモナス菌も「常在菌」で空気中や水槽中に普通に存在しています。「水質の悪化した水槽内で菌が繁殖した」「グッピーがケガをして免疫力が落ちた」などの理由で感染し、松かさ病を発症しやすいです。

 

治療法

松かさ病もカラムナリス病と同じように「エルバージュエース」や「グリーンF」「パラザンD」を用いた薬浴が一般的です。こちらもメチレンブルーや塩浴はあまりおすすめできません。

 

水質悪化の防止が寿命に直結!

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もともと寿命が1年程度と短いグッピーですが、水槽の水質悪化によってさらに寿命が縮まる可能性があります。寿命前に病気で死なせてしまうのはかわいそうですし、飼い主さんもできるだけ長い間飼育してあげたいですよね。

水質が悪化しないためには濾過能力の高いフィルターの準備や、定期的な水替え・掃除が大切です。水質水温管理を毎日心がけるだけで、グッピーの生活環境は驚くほど向上します。

完全に病気を防ぎきることはできないので、毎日グッピーの体を観察をして早期的に病気を発見できるように努めることも大切ですよ。