熱帯魚のスマトラ、習性は?繁殖や産卵条件、稚魚の育て方は?

黒い縞模様と赤く縁取られたヒレが特徴的な熱帯魚、スマトラ。水質にも丈夫で飼いやすいコイ科の熱帯魚です。改良品種としてグリーンスマトラなどさまざまな種類が生まれていますよ。

この記事では熱帯魚のスマトラの習性や繁殖、産卵条件、稚魚の育て方についてまとめました。

 

熱帯魚のスマトラ、習性は?

sumatora

習性

  • 気性が荒い

スマトラは活発に動きまわり、気性が荒い熱帯魚として知られています。混泳をさせると他の熱帯魚を追いかけて、ヒレの長い魚はヒレをかじられてしまいます。その姿から「タイガーバルブ」という別名ももちます。

他の熱帯魚との混泳はなるべく避けた方がいいですよ。スマトラ同士の混泳は可能です。同じコイ科の熱帯魚との混泳も相性は悪くありません。

 

熱帯魚のスマトラの繁殖、産卵条件は?

スマトラ

産卵条件

  • 水温・水質:通常時よりも少し低め

スマトラは比較的繁殖をさせやすい熱帯魚です。オスとメスのペア2匹を水槽で混泳させているだけで自然に繁殖してくれますよ。単独水槽を用意して繁殖させるのが一般的で成功確率も高いです。

スマトラの飼育に適している水質はpH6.0~8.0、水温は20~26℃ほどですが、お腹の大きくなったメスはpHも水温を「少し低め」に設定してあげると産卵しやすいです。

 

産卵

産卵は「ウィローモス」などの水草が産卵床になりますので、水槽内には必ず用意してあげてください。

スマトラをはじめ気性の荒い熱帯魚には「食卵性」があり、自ら産んだ卵であっても食べてしまいますので産卵後は速やかに親のスマトラは他の水槽に移すか元の飼育水槽に戻してあげてください。

 

熱帯魚のスマトラ、稚魚の育て方は?

スマトラ

スマトラの卵は1週間程度で孵化して稚魚が生まれます。稚魚の餌は「ブラインシュリンプ」や「イトミミズ」などを小さく刻んで与えてください。

「ブラインシュリンプ」は卵と幼生を冷凍したものが売られていますよ。卵の場合は孵化させてから与えます。

孵化直後のスマトラはあまり餌を食べませんが、2・3日経つと食べてくれますよ。1日数回ほどの頻度で与えてください。成長するに連れて成魚に近い餌を与えてあげると順調に大きく育ちますよ。

また、体が小さいうちは他のスマトラに食べられてしまうこともあるので、成魚とほとんど同じ大きさになるまでは水槽を別にしてあげると安心ですね。

 

スマトラは繁殖のしやすい熱帯魚

sumatora

スマトラは気性が荒く混泳できる熱帯魚のペアには気を使う必要があります。スマトラ同士を混泳させて飼育する飼い主さんが多いですよ。

自然繁殖もしますが本格的に繁殖させたい方は、卵と稚魚を別の水槽に分けることをオススメします。自分の水槽の中で生物の誕生から成長までを観察できるのは嬉しいですよね。