3年連続殺処分ゼロ!神奈川県のペットの命を守る方法とは?

ペットブームにより大切な家族として育てられる犬や猫が増える一方で、毎年多くの犬や猫が殺処分されていることをご存知でしょうか。迷子犬や捨て猫の多くは動物保護センターに送られ、譲渡や返還されないまま一定期間が過ぎると殺処分されてしまう現状があります。

そんな中神奈川県の動物愛護センターでは「3年連続殺処分ゼロ」を達成しています。この記事では神奈川県の動物愛護センターが殺処分ゼロを達成するためにどのような取り組みを行っていたについてポイントを紹介しています。

ペットの命を守る神奈川県の取り組み

  • 保健センターの収容数
  • TNR
  • 譲渡の出口拡大
  • 啓蒙活動

 

神奈川県はペットの殺処分数がゼロ?

素材 神奈川

川崎愛護センターでは職員の半数以上が獣医師の資格を持ちます。殺処分ゼロを実現することは「可能である」と語っています。

もともと川崎市動物愛護センターでは年間2000頭以上の犬や猫が殺処分されていました。しかし、このことに強い問題意識をもった職員たちは以下に紹介する4つの取り組みによって、2013年殺処分数「ゼロ」を達成したのです。

 

命を守る取り組み1. 「保健センターの収容数を減らす」

ペルシャ猫

平成25年9月1日に動物愛護法が改正されました。動物愛護センターは正当な理由がない場合、動物を引き取るかどうかを選択することができるようになりました。

「子犬・子猫が増えすぎた」「思ったよりも大きくなった」などの飼い主さんの勝手な都合での受け取りを制限し収容頭数を半減させたのです。これまで大勢の飼い主さんが、身勝手な理由で保護センターに愛犬や愛猫を持ち込んでいたといいます。飼育しきれない数で「殺処分せざるを得ない」状況を打破したのです。

 

命を守る取り組み2. 「TNR」

猫病気_1

TNR

  • T:Trap(トラップ)
  • N:Neuter(ニューター)
  • R:Return/Release(リターン、リリース)

野良猫を減らすためにTNRという活動があるのをご存知でしょうか。

Trap(トラップ):人道的な捕獲器で野良猫を保護

Neuter(ニューター):去勢・避妊手術を行う

Return/Release(リターン):元の生活場所に戻す

「Trap」「Neuter」「Return/Release」という頭文字を取った、野良猫の意図しない繁殖を防止するための活動です。

子猫は親猫に飼育放棄されると自力で生きられないため、野良猫の子猫のほとんどは保護センターに引き取られていたのです。子猫の収容数が増え続けてしまう結果となっていました。

現在では地道なTNR活動によって野良猫の繁殖数は少しずつ減り、センターに持ち込まれる子猫の数も減少してきているといいます。

 

命を守る取り組み3. 「譲渡の出口拡大」

犬 眠い

保護されているペットの譲渡口が広がったことも殺処分ゼロを達成するうえで欠かせないものでした。「個人」「団体」を問わず、大小さまざまなボランティアが保護センターに登録しており、飼育をしながら新しい飼い主さんを探してくれています。

センターだけでは処分しきれず殺処分されていたペットたちも、彼らの手助けによって多くの命が救うことができているのです。「神奈川県動物保護センター建設基金」として一般向けに資金を募っていますので、興味のある方は寄付することができますよ。

 

ペットの命を守る取り組み4. 「啓蒙活動」

犬 ドライブ

保護センターでは保護された動物たちの精神的・肉体的ケアだけでなく、すでに飼い主さんである方への啓蒙活動にも力を入れていますよ。飼い主さんに最後まで責任をもって飼い続けてもらえるように、啓蒙活動を通して動物愛護の精神を広めているのです。

「飼養前講習会」が毎月第2.4金曜日に開催され、講習を受けた方は毎月第3金曜日に開催される「譲渡会」に参加することができますよ。

 

個人レベルで出来ることを大切に

素材

現在、神奈川県は動物保護の観点から「殺処分室」を無くしています。代わりに保護された動物たちが快適に過ごせる部屋やケア施設、ドッグランなどを併設した施設の建設を現在予定しています。

このような殺処分ゼロに向けた神奈川県の取り組みを模範として、札幌市や熊本市、広島市といった自治体でも殺処分ゼロが達成されています。

その一方で、無責任な飼い主や利益を優先する悪質なブリーダー・小売業者などによって保健所や保護センターに持ち込まれる犬や猫が日々増加しているのも事実です。

全国で殺処分ゼロを目指すためにも、社会的な取り組みだけでなく私たち一人ひとりが出来ることから考えていかなくてはなりませんね。