熱帯魚の水槽には底砂を敷いている方が多いですが、プレコの飼育においては必ずしも必要なわけではありません。この記事ではプレコの飼育環境について、底砂を敷かなくてもいい理由や流木の役割、必要性についてまとめました。
プレコの水槽に底砂はいらない?
底砂はいらない理由
- 糞の量が多くて掃除が大変
底砂を水槽に敷く理由は「水草の根っこを支えるため」です。また、バクテリアの住処になったり光の反射を防いで熱帯魚のストレスを軽減したりする役割があります。
ただ、プレコの飼育においてはそこまで必要なアイテムではありません。プレコは糞の比重が重く、量も多いので底砂を敷いていると底砂の下に糞がたまってしまいます。底砂を敷くことはデメリットの方が大きいといえます。
底砂は掃除が大変
底砂を敷いている大きなデメリットが「掃除の大変さ」なのです。沈んでいる糞を取り除くには一旦底砂を水槽から取り除く必要があり、大変です。
そのため底砂を敷かない方がメンテナンスの面では圧倒的に楽になりますよ。たとえば「水流ポンプ」で水流を上手に作ってあげれば、糞を1か所に集めることができて「プロホース」などで簡単に掃除ができます。加えてプレコは水流が大好きですよ。
プレコの糞は他の熱帯魚よりも多いので、底砂を敷かないことで掃除の手間を省いたほうがいいですよね。
プレコの水槽に底砂を敷かない、注意点は?
注意点
- 光の反射に気をつける
水槽の底面もガラス製の「オールガラス水槽」だと底砂は光の反射を防ぐために必要とされています。敷かなくても問題はありませんがプレコは夜行性なのでストレスがかかってしまいます。水槽は暗い場所や、太陽の光が当たりにくい場所に設置してくださいね。
水槽と水槽台の間に黒色のマットを敷くこともおすすめですよ。光を遮ることができますし、掃除などのメンテナンスも簡単です。
プレコの水槽、流木はいる?
流木の役割
- 隠れ家
- 食料
プレコは比較的臆病な性格の個体が多い「夜行性」の熱帯魚なので、日中は隠れ家など暗い場所で過ごします。隠れ場には「シェルター」がおすすめですが、「流木」も役割を果たしますよ。
たくさんいれてあげることで流木同士の隙間がプレコにとっての隠れ家となります。また流木はプレコにとっての食料ともなります。特徴的な口の形からもみて取れるように、流木に吸い付いて表面のコケを食べる習性があるのです。
特に「ロイヤルプレコ」の仲間は流木を主食としているので、流木は必要不可欠となります。
プレコの水槽におすすめの流木は?
あまり表面の凹凸が激しすぎるものだとプレコが吸いつきにくいため、なるべく表面がなめらかな「ローズウッド」などの流木を選ぶことがおすすめですよ。
ショップで実際に目でみて購入することがおすすめですが、隠れ家用にたくさん購入したい方はAmazonでも販売していますよ。
底砂は敷かないほうが飼いやすい!
糞の量が多く比重も重いプレコの飼育には、底砂を敷かないことをおすすめします。逆に流木は、プレコが過ごしやすい環境を作るために必要なアイテムです。
ただ、底砂を敷くデメリットは「掃除が大変になる」ことくらいですので、レイアウトとして底砂を敷くことは可能ですよ。その際、掃除の大変さには覚悟が必要です。