闘犬の歴史は?今も存在する?ピットブル他、闘犬の種類は?

闘犬とは、犬と犬を戦わせる「ブラッド・スポーツ」の一種です。

「犬くい」や「犬あわせ」と表現されることもあり、古代から賭け事の一種や人々の娯楽として文化が根付いてきました。現在、闘犬については様々な議論がされていますよ。

この記事では闘犬の歴史や今も行っている地域、闘犬として実際に戦った犬種をまとめました。

 

闘犬の歴史は?

闘犬

「闘犬」の歴史はローマ時代遡ります。

全盛期は18~19世紀といわれ、リング上で「ライオン」や「オオカミ」「熊」「牛」と、ブル系やテリア系など瞬発力のある犬種を戦わせる娯楽が盛んに行われていました。ルールは存在しましたが、中にはどちらかが命を落とすまで戦わせる「デスマッチ」形式の試合もあったといいます。

20世紀になると、闘犬文化は人道的な観点から法律の規制を受けるようになります。現在アメリカでは動物虐待を防止するために、ひとつの州を除いて闘犬は禁止されていますよ。

 

闘犬は今でも行われている?日本は?

闘犬

現在でも闘犬が行われている国はあります。

中国の山西省では毎年春節に闘犬大会が開催されていますし、アメリカのワイオミング州は闘犬が禁止されていません。

日本でもNPO法人「全土佐犬友好連合会」が毎年10月頃に闘犬を開催しています。昭和56年に発足されて以来、闘犬の歴史や犬の飼い方についての講演会を行っている団体です。

 

闘犬に対する全土佐犬有効連合会の見解

全土佐犬友好連合会は「闘犬は虐待ではないのか」という質問に対して、

「虐待ではないと考えます。土佐犬は闘争本能の強い犬ですので、戦わせないでいること自体が虐待になりかねません。ただし、すべての土佐犬が闘犬として育てられているわけではありません。闘争心が強く、闘犬として飼育された犬だけが闘犬をする犬となります。」

と公式HPで答えています。

 

闘犬の歴史を持つ犬種は?

闘犬 素材

かつて闘犬として活躍した歴史を持つ犬種の多くは大型犬ですが、実は小型犬も存在します。

最強の闘犬として知られる「ピットブル」をはじめとして、過去闘犬だった犬種をご紹介します。

 

最強の闘犬:ピットブル

原産国 アメリカ
体長 46~56cm
体重 14~36kg

ピットブルについては関連記事もご確認ください。

 

日本闘犬の横綱:土佐闘犬

原産国 日本
体長 46~55cm
体重 15~30kg

土佐闘犬については関連記事もご確認ください。

 

ハチ公として有名:秋田犬

原産国 日本
体長 64~71cm
体重 39~59kg

秋田犬については関連記事もご確認ください。

 

ジャガーやピューマを狩る獣猟犬:ドゴアルヘンティーノ

原産国アルゼンチン体長61~69cm体重35~45kg

ドゴアルヘンティーノについては関連記事もご確認ください。

 

心強い番犬・警察犬:ナポリタンマスティフ

原産国イタリア体長60~75cm体重50~70kg

ナポリタンマスティフについては関連記事もご確認ください。

 

フランス最古のマスティフ犬:ボルドーマスティフ

原産国 フランス
体長 58~69cm
体重 45~50kg

ボルドーマスティフについては関連記事もご確認ください。

 

チンギスハーンの軍用犬:チベタンマスティフ

原産国 中国
体長 61~72cm
体重 64~82kg

チベタンマスティフについては関連記事もご確認ください。

 

イギリス原産の俊敏な猟犬:ベドリントンテリア

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原産国 イギリス
体長 40~42cm
体重 7~10kg

ベドリントンテリアについては関連記事もご確認ください。

 

心優しい犬種ばかり

闘犬

この記事では闘犬の歴史や、闘犬として戦った過去をもつ犬種を紹介しました。

どの犬種も闘犬として人間に育てられ戦うための進化も遂げていますが、常に凶暴というわけではありません。秋田犬は「忠犬ハチ公」のように本来飼い主に従順な犬種ですし、その他紹介した犬種もしつけをきちんと聞ける心優しい子ばかりです。

闘犬への考え方は様々あります。大切なことは闘犬に対して自分の意見を真剣に考えることです。この記事をきっかけに、闘犬について知識を深めてみてくださいね。