ミドリフグの飼育法まとめ!水槽は淡水?水温や餌、毒性は?

ミドリフグはタイやスリランカ、インドネシアなどの温暖な地域の河口に住んでいる汽水性の熱帯魚です。まるで「天使」のような見た目で多くのアクアリストたちを癒やしています。

熱帯魚の販売ショップだけでなく、最近ではゲームセンターのUFOキャッチャーの景品としても目にすることがあります。この記事ではミドリフグの飼育法について、水槽や水質、水温、餌、毒性をまとめました。

 

ミドリフグの飼育、水槽は?

ミドリフグ
水槽60cm以上
水草ウィローモス
フィルター上部or外部

ミドリフグは一般的に2~3cmほどの大きさの幼魚が販売されています。成魚になると10~15cmほどの大きさに成長するので、水槽は60cm以上の大きめのものをおすすめします。

UFOキャッチャーで獲った場合は仕方ありませんが、ミドリフグを購入する1週間前には水槽の準備を終えていることが理想です。水槽と底砂は事前に洗って綺麗にしておきます。洗剤は魚にとって有害な成分が多く含まれるため、使用しないでくださいね。

設備は隠れ家となる「水草」を用意してあげるとよいですが、海水と淡水が混ざった「汽水」に適した水草はあまり種類がありませんよ。水草は塩分を嫌うため、育たずに枯れてしまうことがあるのです。

海水の4分の1の塩分濃度(海水:淡水=1:3)の汽水であれば、水草は「ウィローモス」がおすすめです。枯れないかわりに育つこともないようです。

また、ミドリフグは大食漢で糞の量が多いので水槽内は汚れやすいですよ。週に1回ほど4分の1の水換えを行い、ろ過能力の高い「上部フィルター」や「外部フィルター」を設置することをおすすめします。寿命は5~10年と長い魚なので、水槽内を清潔に保って飼育してあげてくださいね。

 

ミドリフグの飼育、淡水?海水?

ミドリフグ

塩分濃度

  • 幼魚:海水の0.25倍
  • 成魚:海水の0.5~1.0倍

比重の変更

  • 1日に0.01まで

ミドリフグは成長とともに、生息場所を汽水域(淡水と海水の中間水域)から海水域に移す習性があります。幼魚の時は「海水の素」を買って、海水の塩分濃度の4分の1程度の環境にしてあげてください。

成長するに従って塩分濃度を上げていき、成魚になったら海水の2分の1から1倍程度の濃度での飼育が理想的です。自然下のミドリフグの成魚は海水で暮らすこともあります。

海水の素は熱帯魚ショップやホームセンター、通販などで簡単に購入することができます。

 

塩分濃度を変更する際の注意点

どんなに元気なミドリフグでもいきなりの水質変化には耐えることができません。比重ショックを起こして死んでしまう恐れもあります。塩分濃度の比重変更は「1日0.01」までが限界と思っておいてください。

例えば1.000から1.010へ変えるには、2~3日かけるのが適切です。時間をかけすぎて悪いことはありませんので、ミドリフグの体を考えながらゆっくりと比重を変えてあげてくださいね。

 

ミドリフグの飼育、水温や水質は?

ミドリフグ
水温22~28℃
水質弱アルカリ性

ミドリフグの飼育に適した水温は25℃前後です。もっとも好むのは25~26℃あたりですが、ミドリフグは丈夫な熱帯魚なので22~28℃ほどの温度変化には耐えることができます。

20℃以下の冷たい水温や30℃以上の暑すぎる水温、5℃以上の急激な温度変化には耐えられないので、水温を安定させるための「水槽用クーラー」や「ヒーター」「温度計」を常備しておくと安心ですよね。

また水質は弱アルカリ性を好みます。pH7.8~8.5ほどの間に調節してくださいね。水質の調節はアルカリ性の底砂である「サンゴ砂」や「珪砂」を使用する方が多いです。底砂を敷いておくだけで水質が徐々にアルカリ性になるので便利ですよね。

中には重曹(炭酸水素カルシウム)を使用して水槽内のpHをあげる飼い主さんもいますよ。

 

ミドリフグの飼育、餌は?

ミドリフグ

餌の頻度

  • 1日2回

おすすめの餌

  • 人工飼料
  • 赤虫
  • クリル
  • しじみ

餌の頻度は1日2回で十分です。ミドリフグは大食漢なのでついつい与え過ぎてしまう飼い主さんもいますが、食べ過ぎは免疫力低下による感染症を起こしかねませんよ。食べ残しが水槽に溜まると、水質悪化の原因にもなります。

ミドリフグの餌は「人工飼料」「赤虫」「クリル」「しじみ」などです。赤虫には「冷凍赤虫」と「乾燥赤虫」の2種類がいます。「クリル」とはエビを乾燥させたものです。

ミドリフグの食いつきが良いのは「冷凍赤虫」ですが、栄養バランスが偏ってしまうので「人工飼料」を併用している飼い主さんが多いです。「乾燥赤虫」は消化不良を起こす恐れがあるのであまりおすすめできません。基本は「冷凍赤虫」と「クリル」を与えます。

ゆでた「しじみ」が好物なミドリフグもいますが、水槽が汚れる原因になるので毎回あげることはおすすめしませんよ。

 

ミドリフグの飼育、毒性はある?

毒

フグ科の魚には食べ物に含まれる毒を体内にためこむ性質があります。フグが食べるものは季節によって違うので、毒が強く現れる場所も実は季節によって異なるのです。

トラフグと違ってミドリフグは食用ではないので、具体的に体のどこに毒をためこむのか分かっていません。ミドリフグにはトラフグと同様「テトラドトキシン」という毒がありますが、餌に含まれる微量のテトラドトキシンの成分を体内に溜めこんだものです。

成魚になっても15cmほどにしか成長しないミドリフグは微量の毒素しか体内に蓄積することができないため、人間にはほとんど無害だといえますよ。

 

ふっくらとしてかわいい熱帯魚

ミドリフグ

ミドリフグはどこのショップでも手にはいりやすい熱帯魚ですが、水槽の塩分濃度など飼育環境には気を使ってあげる必要があります。歯が伸び続けてしまう習性もあるので、「歯切り」も飼育の上で大切な手入れの1つです。

ふっくらとしたかわいい見た目に、虜になること間違いなしです。