ポメラニアンがかかりやすい病気は?長生きのポイントまとめ

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  • 監修:弓削田 直子 院長
  • Pet Clinic アニホス(東京都 板橋区)

ぬいぐるみのように可愛いポメラニアンですが、いざ飼うとなると「どれくらい長生きできるの?」「どんな病気になりやすいの?」と気になりますよね。今回は、ポメラニアンの平均寿命、かかりやすい病気、長生きのために気をつけたいポイントについてご紹介します。

 

ポメラニアン飼育上の注意点. 骨が弱い

ポメラニアン

ポメラニアンは骨が細くて弱いことが理由で、体長の割に体重が~3kgほどしかありません。ポメラニアンの骨は「ペーパーボーン」とよばれるほど細く、脱臼や骨折をしやすいのです。

 

どんな時に骨折する?

ポメラニアンは骨の細さとは裏腹に、活発で遊ぶ好きな性格です。部屋中走り回って高いところから飛び降りたり、滑りやすいフローリングの上でコケたりすると骨折してしまう恐れがあります。

また、小型犬に多い「膝蓋骨脱臼」も起こりやすい犬種です。ひざの骨が外れてしまう病気で、放置しておくと脱臼してしまった箇所が戻らなくなってしまいます。先天的に膝蓋骨脱臼を患っているポメラニアンもいます。

 

ポメラニアンの骨折や脱臼、対策は?

ポメラニアン

ポメラニアンの性格上、終始カゴに入れたりリードで柱につないだりする対策は逆効果です。運動ができないことからくるストレス性の疾患につながりますし、何より部屋の中で動けないのはかわいそうですよね。

ポメラニアンの骨になるべく負担がかからないような工夫が大切です。例えば、高い所は柵をつけて登れないようにしておきます。また、フローリングにはマットを敷くことをおすすめします。

ポメラニアンが万が一飛び込んでも、安全に遊べるスペースを確保してあげるのも有効な骨折や脱臼の対策になります。

 

ポメラニアンがかかりやすいその他の病気は?

ポメラニアン_手術服
犬種によってかかりやすい病気というものがあります。今回は、ポメラニアンがかかりやすい病気をご紹介します。

 

熱中症

蒸し暑い日が続く夏にかかりやすいのが、熱中症です。暑い日の散歩、レジャー、車の中での留守番、エアコンなしの部屋など高温多湿の環境下だと、わずか5~10分の短時間でも発症してしまいます。

荒い呼吸や大量のよだれ、脈拍が早いなどの症状がみられます。さらに進行すると嘔吐や呼吸困難、意識混濁に陥ることもありますよ。

対策としては、エアコンやクールマットなどを使って持続的に涼しい環境をつくることです。また太陽の熱で熱くなったアスファルトの上での散歩は厳禁です。早朝や夕方など涼しい時間帯に行うことをおすすめします。

 

流涙症

鼻と目をつないでいる「鼻涙管」という部位が極端に狭かったときや、詰まったときに起きてしまう病気で、涙が止まらなくなってしまいます。こまめに涙をぬぐい、目元を清潔にしてあげることで予防しましょう。

 

膝蓋骨脱臼

別名「パテラ」と呼ばれる病気で、膝のお皿である「膝蓋骨(しつがいこつ)」の位置がずれてしまう状態です。悪化すれば歩行に支障をきたします。先天的な要因で症状が出ることもありますが、打撲や落下などの後天的な要因で病気になってしまうこともあります。

ポメラニアンは骨が弱いので、極端に高い場所から飛び降りないように気をつけましょう。もし、「後ろ足をケンケンしてあるく」「スキップするように歩く」などの症状が見られたら、「膝蓋骨脱臼」の初期症状であることが多いので、獣医師に診てもらうようにしましょう。

 

気管虚脱

肺への空気の出し入れを行う「気管」が途中でつぶれてしまい、呼吸ができなくなる病気です。特徴的な症状としては、「ガチョウのように苦しそうな咳を出す」ことです。

「気管の先天性の異常」「栄養の偏り」「肥満」などが原因で発症します。ポメラニアンが苦しそうな咳をしたら、早めに獣医師に診てもらいましょう。

 

水頭症

脳の室内に「脳脊髄液」が蓄積してしまうことで、さまざまな神経症状が現れる病気です。初期は「ぼーっとして、活気がない」「学習能力が低い」「異様に攻撃的になる」といった症状が見られ、病気が進行していくと「失明」「歩行障害」といった症状が現れてきます。

ポメラニアンを含む小型犬種で先天的に発症しやすい病気です。「脳炎」「腫瘍の発生」などの後天的な要因で水頭症になってしまうこともあります。

ポメラニアンがかかりやすい病気として、他に「脱毛症」「白内障」「心臓病」もあげられます。日頃から異常がないかチェックをするとともに、定期検診に連れていきましょうね。

 

子犬期に気をつけたい病気は?

ポメラニアン 

子犬期に多い病気

  • アロペシアX
  • レッグぺルテス

アロペシアX

「アロペシアX」は脱毛を主たる症状とした慢性の皮膚病で、成長ホルモン不全症・ポメラニアン脱毛症・脱毛症X・偽クッシング症候群などと呼ばれることもあります。

脳下垂体前葉ホルモンの生産・分泌不全が主な原因で、1~4歳ごろに多く発症します。症状が進むと頭部と四肢以外に脱毛がみられます。その際、かゆみを伴わないのが特徴です。

治療法としては「毛周期を整える薬や性ホルモンを抑える薬を服用する」「不妊処置」などがありますが、これといって有効な治療法が確立されていないのが現状です。治療が難しく再発率も高いので、獣医さんと相談しながら根気よく治療を続ける必要があります。

 

レッグぺルテス

「レッグぺルテス」は別名「レッグパーセス病」「大腿骨頭壊死症」とも呼ばれ、大腿骨頭※1の成長障害により骨の変形や壊死が生じてしまう病気です。

遺伝的な要因が関係していると考えられ、生後4ヶ月から1歳ごろに発症しやすいといわれています。足をかばうように歩く・歩幅が狭くなるなどの症状がみられ、次第に悪化していきます。

治療法は、軽度の場合は抗炎症剤と運動制限による安静療法、重度の場合は手術によって壊死した大腿骨頭を除去する方法があります。適切な時期に処置すれば通常通り歩行することが可能になるので、普段とは異なる様子がみられたらすぐに病院に行くことをおすすめします。

※1.太ももの骨の股関節側の先端

 

高齢期に気をつけたい病気は?

ポメラニアン_たぬきカット

高齢期に多い病気

  • クッシング症候群

「クッシング症候群」とは副腎皮質ホルモンの過剰分泌によって皮膚や肝臓の代謝が異常になってしまう病気で、「副腎皮質機能亢進症」と呼ばれることもあります。

副腎とは腎臓の近くにある臓器の一つで、「代謝を促す」「肝臓で糖を作ることを促す」「炎症を抑える」などの役割を持つホルモンを分泌しています。発症すると多飲多尿・お腹の下部が膨れる・左右対称の脱毛・無気力などの症状がみられます。

ホルモン分泌を安定させる薬を投与する・原因箇所を外科的に切除するなどの治療法があります。放っておくと命に関わる可能性もありますので、早期の治療が必要です。

 

ポメラニアンが長生きするためのポイント

ポメラニアン_顔

ポメラニアンは骨折しやすい犬種なので、家で滑ったり転倒したりしないように工夫し、高い場所からジャンプさせないように気をつけてあげましょう。

体重管理も大切です。ポメラニアンの大きさによって適切な体重は異なりますが、体重の増加は足腰に負担をかけてしまいます。

ポメラニアンはふさふさの毛で覆われているので、逆に痩せすぎていても気がつかないことがあります。日頃からスキンシップをとり、体型に大きな変化がないか確認してあげてくださいね。

 

長寿なポメラニアンとの時間を楽しもう

基本的には長寿なポメラニアン。信頼できる獣医師をみつけ、定期的に検診につれていってあげましょう。食べ物や必要なサプリメントについても、相談に親身に乗ってくれる獣医師をみつけられると安心できますよ。

健康に気を配ってあげることで、できるだけ長く、愛犬との時間を過ごせるといいですね。

本記事作成にあたり、参考にしたサイト
  • https://wanpedia.com/
  • http://www.pet-skin.com/
  • http://dermatology-of-dog.sennan-ah.com/
  • http://pet-seikatsu.jp/
  • http://www.ac-animalhospital.com/
  • http://www.koinuno-heya.com/