犬の前立腺肥大、原因と症状、治療法、予防法、手術費用は?

前立腺肥大は去勢をしていない老犬によくみられる病気です。

前立腺はぼうこうの後方に尿道を囲むように存在し、精液の重要な成分をつくっています。

今回は犬の前立腺肥大について、原因、症状、治療法と予防法をまとめました。

 

老犬がなりやすい病気『前立腺肥大』の原因は?

shutterstock_129934754

前立腺肥大は、精巣から分泌される男性ホルモンと女性ホルモンのバランスが崩れることで起こるといわれています。

老犬になるにつれてバランスが崩れやすくなるため、去勢手術をしていない7歳から9歳のオス犬によくみられます。

 

犬の前立腺肥大、症状は?

初期はほとんど無症状ですが、肥大がすすむとさまざまな症状がみられるようになります。

前立腺は尿道を囲むように存在することから、尿道が圧迫され、血尿になったり排尿が困難になったりします。また、直腸の下にあるので、直腸が圧迫されることで「便の形が細くなる、平らになる」などの排便異常や便秘、排便困難といった症状もみられるようになります。

犬の場合、前立腺は外側に向かって大きくなるため、排尿障害よりもこの排便障害がよくみられます。

また、排便困難からいきむことが多く、加えて老犬は会陰部の筋肉が衰えているため、会陰ヘルニアを引き起こしてしまうこともあります。

 

犬の前立腺肥大、検査方法は?

shutterstock_92530966

前立腺肥大が疑われる場合、直腸検査やレントゲン検査、超音波検査によって前立腺の大きさや直腸との関係を観察します。

造影検査を行えば尿道の状態も確認できますよ。ぼうこう炎でも似たような症状が出るため、どちらかを確認するための尿検査が行われることもあります。

 

犬の前立腺肥大、治療方法は?

治療法には、外科療法と内科療法がありますが、外科療法で去勢(精巣摘出)手術を行うことが最も効果的です。

精巣を摘出すると男性ホルモンの分泌が抑制されるため、手術後数週間で前立腺は自然と小さくなり、肥大に伴って生じていた症状はなくなります。通常、前立腺を摘出する手術は行いません。

また、高齢のために麻酔のリスクが高いなどの理由で去勢手術を行えない場合は、男性ホルモンの分泌を抑える薬剤による内科療法を行うこともあります。

治療開始後数週間で前立腺は萎縮しますが、精巣が残ったままなので完治は難しく、投薬を中止すると再発することがあります。

 

犬の前立腺肥大、予防法は?

去勢手術を行った犬にはこの病気はみられないため、交配をさせる予定がない場合、早めに去勢手術を行うようにしてください。

去勢手術のタイミングは、生殖能力が完成する前の生後6ヶ月前後が最適とされています。

 

オス犬の去勢手術、費用は?

オス犬の去勢手術の費用は、20,000円から30,000円ほどが相場ですが、犬の種類やサイズ、年齢によって前後します。

去勢手術がより複雑なメス犬と比べて、費用は数万円安く済む傾向があります。

 

犬の去勢手術、生後6ヶ月前後で判断を

shutterstock_119464516

オス犬の場合、去勢手術は前立腺肥大や精巣腫瘍といった病気を防ぐことも大きな意味を持ちます。

ただ、成犬になるほど手術は難しくなるので、手術に最適とされる生後6ヶ月前後の時に、するかどうかの判断をするのがおすすめです。

愛犬との暮らしがより良いものとなりますように願っています。