猫が甘えるしぐさは?意味や理由はあるの?

猫は言葉を話す代わりに様々なしぐさを使って甘えたい気持ちを表現します。この記事では代表的な5つのしぐさとその意味についてご紹介します。

 

猫が甘えるしぐさ1「高い声で鳴く」

シャム猫3

飼い主に積極的に甘えたいとき、猫は飼い主の目をじっと見つめながら、いつもよりも高い声で「ニャー!ニャー!」と鳴き声をあげます。これは「かまってほしい、甘えさせてほしい」ときに見せる行動です。抱っこなどでスキンシップを図りたいときは、猫が甘えたい気分いっぱいで「猫なで声」を出しているときがチャンスです。マイペースな猫が甘えたいときにたっぷりと甘えさせてあげることで、飼い主との絆はより深まりますよ。

 

猫が甘えるしぐさ2「お腹をみせる」

猫が床にごろんと寝っころがり、お腹を上に向けてバンザイのポーズをとっていることはありませんか?これは猫が気を許している状態で、飼い主が猫から信頼されている証拠です。猫などの四足歩行の動物のお腹は、デリケートで狙われやすい場所なので、信頼している相手にしか見せることはありません。飼い主の近くでお腹を見せている場合「自分に注意を向けてほしい」というサインでもあるので、構ってあげてくださいね。ただ、お腹は猫にとってあまり触れられたくない場所でもあるので、最初は様子を見ながら優しくなでる程度にしてあげてください。

 

猫が甘えるしぐさ3「しっぽを立てて、体をすりすりする」

猫がしっぽをピンと立てるのは、うれしいときや甘えてるときのしぐさです。帰宅した際など、猫がしっぽを立てて足元にすり寄ってくることがあります。猫のほほやあごには、人間にはわからない微かなにおいを出す分泌腺があります。猫が体をすりつけるのは、自分の匂いをつけるためなのです。自分の匂いをつけ、匂いによって「自分のお気に入り場所」というアピールを行っているのです。これはマーキングと呼ばれる猫の習性であり、親しい相手にだけみせる愛情表現の方法でもあります。愛情のしるしとして受けとってあげてください。

 

猫が甘えるしぐさ4「のどをゴロゴロ鳴らす」

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リラックスしてご機嫌なとき、猫はゴロゴロとのどを鳴らします。猫がのどを鳴らす理由はよくわかっていませんが、子猫が母猫とコミュニケーションを取るために行っているといわれています。子猫の頃からたっぷりと愛情を注がれてきた猫ほど、盛んにゴロゴロとのどを鳴らすのです。母猫になったつもりで愛情を注いであげてくださいね。

 

猫が甘えるしぐさ5「その場で足踏みする」

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猫は毛布やセーター、飼い主の膝の上などで足踏みをすることがあります。これは「前足踏み」と呼ばれるもので、母猫からお乳をもらっていた頃のなごりです。毛布を母猫のお乳に見立て、お乳が出るように揉む動作をしているのです。ときどき毛布やセーターなどをお乳に見立てて吸うこともありますよ。乳離れまえに母猫から離れた子猫に多く、飼い主のそばでリラックスしているときにみられるしぐさです。甘えた気分ではありますが、眠気を感じていることも多いので、あまり積極的にスキンシップをとるよりもそっと見守ってあげてください。

 

猫が甘えるしぐさは、信頼が深くなると薄くなる

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基本的に猫は単独行動を好み、自立しています。そのため猫は、犬に比べて感情表現が少ない、コミュニケーションに対する反応が薄いといわれることが多いのです。ただ、大好きな飼い主に対しては愛情表現をしてくれます。また、猫は信頼が深くなればなるほど、愛情表現のリアクションは小さくなるといわれています。猫と目が合ったとき、特にリアクションをするでもなく無表情のときは、深い信頼関係が築けている証拠です。最大の愛情表現をしてくれていると前向きに捉えてくださいね。