パグの飼い方まとめ!性格や寿命、子犬の迎え入れ費用、散歩、ブリーダーは?

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愛玩動物看護師
監修者:渡邉鈴子

栃木県生まれ。帝京科学大学にて4年間、動物看護学をはじめとした動物関連の科目を学び、2023年5月には愛玩動物看護師免許を取得。これまでにうさぎや猫の飼育経験あり。現在では、ペット栄養管理士の資格取得に向けて勉強中。

愛嬌のある仕草や表情が人気のパグは、人間が大好きなとても人懐こい犬種です。

一度パグを飼うと、次に飼う犬種もパグがいい!という方が多いくらいたくさんの魅力に溢れていますよ。

この記事では、パグの性格や特徴、選ぶ際にチェックしたいポイントについてまとめました。

 

パグの基本情報について

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歴史

パグは紀元前400年頃の中国において、すでにペットとして飼育されていたともいわれるとても歴史の古い犬種です。

17世紀にオランダの東インド会社がヨーロッパにパグを伝えたことにより、ヨーロッパ各地の王侯貴族に認知されるようになりました。その後はアメリカをはじめとした世界各地で人気となり、1885年にアメリカンケンネルクラブに公認されています。

パグが日本に入ってきたのは20世紀、1900年代前半です。それ以降、国内においても愛玩犬として広く知られるようになりましたよ。

 

体高と体重

パグは体高25~28cm、体重6.5~8kgで小型犬に分類されます。

愛嬌のある「ぺちゃんこ顔」「垂れた耳(ローズイヤー、ボタンイヤー)」「シワが寄った顔」が特徴的ですよ。

 

フレンチブルドッグとの違い

2犬種とも鼻ぺちゃでブサ可愛いですが、「耳」「体型」「歯」「尾」といった違いがあります。

 

パグの性格について

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パグの性格は、「明るくて陽気」「穏やかでのんびり」「友好的」などです。

攻撃的な性格ではないので、小さなお子さんのいる家庭でも一緒に生活することができますよ。

 

パグのしつけについて

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リーダーは飼い主であることを理解させ、時には毅然とした態度で接することが大切です。

頑固でプライドの高い一面もあるので、一度甘やかすとどんなに指示してもいうことを聞かない、わがままな犬になってしまう恐れがあるからです。

 

無駄吠え

あまり吠えることのない犬種ですが、「嫉妬深さ」ゆえに吠えてしまうことがあります。

しつけは吠えること自体をやめさせようとするのではなく、パグとのスキンシップを多くとってあげることが大切ですよ。

 

噛み癖

「なぜ噛むのか」を明確にして、原因ごとに対処するようにします。

子犬の頃であれば「歯の生え変わりによるムズムズを解消するため」、成犬であれば「噛まれた時の飼い主の反応が面白いから」といった理由が必ずあるからです。

 

パグの運動について

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パグは活発で運動が大好きな犬種なので、1日2回それぞれ30分程度の運動を目安に行います。

肥満になりやすいので、可能な限り毎日運動させてあげてくださいね。

 

パグのお手入れについて

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においケア

パグには、「パグ臭」とよばれる特有のニオイがあります。

ニオイを完全に無くすことはできませんが、小まめなシワの間のケアやシャンプーを心がけることで減らすことはできますよ。 

 

抜け毛対策

パグの毛は短いので、他の毛足が長い犬と比べて抜け毛が少ないと思われがちですが、実際はかなり抜けます。

小まめなブラッシングを心がけてくださいね。

 

パグの食事について

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食事量

ドッグフードの裏面に記載されている量をあげるようにします。

ただ、体重との換算表は、愛犬が「理想体型」であることを前提としているので、太っている子や痩せている子は量の調整が必要となります。

パグの寿命・病気について

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パグの寿命はおよそ13年で、小型犬としては平均的です。

気をつけたい病気としては、「短頭種気道症候群」「パグ脳炎」「皮膚疾患」「肥満細胞腫」などがあります。

短頭種気道症候群

短頭種気道症候群とは、短頭種の犬に見られる上部気道の病気で、様々な上部気道障害を起こします。外鼻行為狭窄、軟口蓋過長、鼻腔狭窄、声門裂狭窄などの病気が1つもしくは複数で発症します。いびきや咳、運動を嫌がる、チアノーゼなどを起こします。呼吸がうまくできないため、夏は熱がこもりやすくなります。そのため、熱中症に注意しなければなりません。

パグ脳炎

パグ脳炎は通称、壊死性髄膜脳炎と呼ばれます。パグをはじめ、小型犬に多く発症します。1~3歳までに発症することが多く、発作や視力障害などを起こします。重症になると昏睡や摂食障害、旋回を起こします。完治することができない病気ですが、ステロイド剤の投与などで症状を抑えることが可能です。

皮膚疾患

パグの皮膚疾患にはいくつかあり、脂漏性皮膚炎アトピー性皮膚炎などがあります。原因はカビなどのマラセチア菌によるもの、ハウスダストなどによるものなど様々です。パグの皮膚はしわが多く汚れもたまりやすいため、定期的な皮膚のケアを行いましょう。

肥満細胞腫

肥満細胞腫とは皮膚にできる腫瘍です。症状は嘔吐や下痢、胃潰瘍、肺水腫などです。特に胃潰瘍は特徴的で、ヒスタミンが大量に分泌され、胃酸がですぎることで胃潰瘍になります。治療は抗がん剤などで行います。

 

パグの快適な飼育環境について

飼育グッズ

パグとの生活をより快適なものにするために、「ケージ」「トイレ用品」「食器類」「首輪やリード」「ケア用品」をまず揃えるようにします。

 

暑さ対策

夏場は、暑さ対策が欠かせません。

短鼻であるパグは呼吸が苦手なため、体温調整がしにくいからです。エアコンや扇風機などを使って室内を適温に保つようにしてくださいね。

夏は熱中症になる恐れもあるため、気温が高い日中の散歩なども避けるようにしましょう。

 

パグの迎え入れについて

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迎え入れ先

パグの迎え入れ先は、「ペットショップ」「ブリーダー」「里親」の3つです。

それぞれにメリット・デメリットがあるので、自分にあった最適な方法で迎え入れるといいですよ。

子犬の選び方

子犬を選ぶときにチェックしたいポイントは、「血統書」「外見」「性格」の3つです。

遺伝疾患の有無は血統書を確認することである程度判断できますし、健康面は被毛のツヤや目の輝きといった外見にも影響を及ぼすからです。

また、気が合わない子とだと長続きしない可能性も考えられますよね。

 

迎え入れにかかる費用

パグの迎え入れにかかる費用は、およそ30万円です。

チャンピオン血統や珍しいカラー、パグらしい顔をしている子などは高くなる傾向があります。

 

パグのミックス犬について

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ポメパグ

ポメパグは、ポメラニアンとパグを掛け合わせることで誕生したミックス犬です。

遊び好きで飼い主に愛情深く、マイペースな性格をしていますよ。

 

チワパグ

チワパグは、チワワとパグを掛け合わせることで誕生したミックス犬です。

見知らぬ人に対しては少し警戒する面を見せますが、飼い主家族に対しては友好的で活発な性格をしていますよ。

 

パグズー

パグズーは、パグとシーズーを掛け合わせることで誕生したミックス犬です。

やや頑固な一面をみせることもありますが、穏やか性格をしているので小さな子がいる家庭でも迎え入れやすいですよ。

 

まとめ

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この記事では、パグの飼い方について紹介しました。

すでに飼育している、これから飼育を考えている皆様のお役に立てる情報があれば幸いです。

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